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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 05/19/04:52

173話 ナイチンゲールとばら


はじめに、通販予約をいただいている方々!
現在、ヨハ十本、ファンタジーパラレルともに順調に予約を受け付けいただいております。ただ、けっこう件数が多くなってしまっているので、二冊とも予約を頂いている方がどの程度いらっしゃるのか確認しておりません。
本の発送時期はたぶんかなりずれることになると思いますので、それぞれは別々の扱いで… ということになりますので、どうぞご了承ください。

そして今週のGX。
今回は… ダークネス藤原がひどかったお話。

”苦しい… 信じた友に裏切られる、それ以上の苦しみなんて無い”(三期・うろおぼえ)
吹雪さんが強くて、哀しくて、そして、あまりに切なかった。ここまでダイレクトに『裏切り』ってものが出てくる展開もないよなあ。見終わった後に無性に苦さの残る展開でした。
どれほど変わり果てても、友が生きていてくれたこと、それだけで嬉しい。
友のことを見捨ててしまったこと、それが、記憶を失ってもなお心残りになるほどに悔しい。
そして、己の命と引き換えとなったとしても、今度こそ、最愛の友と共にいきたい。
…これほどの献身が、『心の闇』の一言で切って捨てられてしまうのかあ。ダークネス、あまりに惨い。

巻き戻し展開には自分もびっくりでしたが、あれって、藤原が「心の闇を見せてみろ」といわれたよりも後は、すでに現実の時間枠ではなくなっていたのですね。
あくまで、吹雪さんと藤原がお互いに向き合っていたなら、ああなっていただろうという展開。吹雪さんがそうあってほしいと願った展開。そして、それを見て、吹雪さんの心を知ってなお、藤原はそれを利用し、木っ端微塵に打ち砕くことを選んだ。

以前、吹藤チャットで、「吹雪さんが学園に残り続けていたのは、藤原のことを救いたいと思っていたからだったりして~」と言ってたのですが、まともに冗談じゃなくなっちゃったな(……)
吹雪さんは天才でもなければ人外でもなく、ただ、友に対して最も誠実であろうとした決闘者にすぎなかった。そんで、そういう誠実さや友愛ってものすら、藤原には通じなかった。

愛の非対象性…
誰かが誰かを信じ、愛し、献身したとしても、その相手がこちらを信じ、愛し返してくれるとは限らない。
むしろ、その相手はこちらの愛を利用し、貪り、踏みにじって哄笑するかもしれない。では、相手がこちらを愛してくれなければ、愛さないのか。お互いにお互いの愛を奪い合う、血みどろの争いこそが愛なのか。ただひたすら、相手の幸福を祈り、幸福でないのならただそこに生きていてくれることだけを願い、もしも許されるのならそのかたわらに寄り添いたいと思うことは愛ではないのか。
…大いに話がずれたな(遠い目
とりあえず、今回の173話をみて、私はオスカー・ワイルドの童話を思い出しました。《ナイチンゲールとばら》とか。
《ナイチンゲールとばら》:http://www.geocities.jp/oscar_wilde_fansite/works/nightingale.htm
これはモロ恋愛の話だし、四角関係の話だしで(笑 若干違いますけれども、オスカー・ワイルドの書くところの無償でピュア、そしてあまりに痛々しい愛情に似たもんを持ってたんだなー、吹雪さん… と思いました。

そして、正直、クリアーモンスターのコンセプトがさっぱり分からなかった件について…orz
相変わらず真紅眼は美しかったんですが(そして、吹雪さんと真紅眼の信頼関係には萌え萌えだったんですが)、クリアーシリーズのコンセプトがちっとも分からないせいで、デュエル内容を楽しめなかったのがちょっとがっかり。
しかし、吹雪さんと真紅眼は萌えるね! いちいち真紅眼をコストに使うときには声をかけたりする。しかも心がこもっていて萌える。自分と運命を共にする真紅眼にたいする情愛と信頼の深さが泣ける。
きっと吹雪さんがダークネスに呑まれてカードになってるとき、きっと真紅眼のカードに封印されているんですぜ… あれだけ愛してくれるマスターに対しては真紅眼もきっと報いてくれると思いたい。真紅眼に抱かれて昏昏と眠っている吹雪さんを想像すると、ドラ萌え心がうずきます。

しかし…今回の話で、藤原が「こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!! こんな悪(ワル)には出会ったことがねえほどなァーーーッ 環境で悪人になっただと? ちがうねッ!! こいつは産まれついての悪だッ!」(by スピードワゴン)…って感じの扱いになっちゃったんで、これ以降の展開がどうなることやら。
来週はヨハの心の闇? らしいんですが、あれってもしかしてユベル関連をひっぱってくるのかな? アメジストが十代を攻撃していたけれども。
そして、ヨハンの深い深い無意識のなかの宝玉ファミリーに、しれっとした顔でレイドラも加わっていたという件について。いつのまに家族の一員になっていたのですか、レイドラさん。
しっかし、白いヨハンのなんというヒロイン顔であることよ。声もやっぱりヒロインっぽい。やっぱし中の人がエポニーヌ(名作ミュージカル”レ・ミゼラブル”の、不幸なほうのヒロイン)だからなのか。調べたら”ミス・サイゴン”(ものすごくヒロインのかわいそうなミュージカル)のヒロインもやってたんだよなーヨハンの中の人。
なんかヨハンもかなり死亡フラグを立ててた気がするので、次回以降どうなることやら。しかし、GXの欝展開は、ほんっとに人間同士の心のすれ違いとかエゴとかを扱っていて、すばらしい感じに鬱々ですね。

次週はどうなるのかなー… ああ、鬱々(笑
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173話 清潔な白、さらされた骨のような


あまりにとんでもない展開だったので、臨時でブログを復帰しました。

こ、この欝展開はすごい。GXスタッフの本気を見た。
・アホのJOINとアホじゃない吹雪さん
 女好きというか、「本にしよう!」という謎発言がすごいというか、冒頭でアホ全開のJOIN。そしてなぜ赤面するじょめさん。ゆさ声のせいですか?
 でも、日記の記録を確認することで、「記憶から生徒たちが抹消される」という異常現象に気づいた吹雪さんはすごいです。このクレバーさはなんなんだろう? 実体験に基づいているのかなんなのか、でも、「おぼえていないということを思い出す」というのはかなりすごい。
・明日香さん消滅…
 目の目で明日香さんが消えた瞬間、名前すら思い出せなくなる吹雪さん…
 これ、普通だったら誰一人としていない学校に自分が居て、でも、思い出しても延々と自分がたったひとりぼっちで学校にいつづけた、という異常現象になるのでしょうか?
 そ、想像するだけで怖いよこれは!!
・そして、超トラウマ展開
 いやぁぁぁスタッフモノクロ自重!自重して!!(汗
 じょめさんのトラウマ展開もすごかったですが、個人的には翔ちゃんのがあまりにダメージでかかったです。というか、真面目に画面から眼をそらしてしまいました。まるでドリフのコントみたいになってる亮さんに笑いかけたのは一瞬、その後のあまりに洒落にならない事態に思わず絶句…
 これはリアリティがありすぎてイヤですよ。事業立ち上げたのはいいけれども失敗って。
 いくらなんでも18歳の男の子にこれはきつい。しかも、病身の兄を背負ってって。今にも首をくくりそうな翔ちゃんの表情があまりに欝。しかもこれがエンドレスでリピード!?
 えぐいにもほどがあります… スタッフ、やめて、視聴者のLPはとっくに0です…
 明日香さんのはまだしも耐えられたのですが、こういう逃げ場の無い展開は怖いよう。うええええええええ。というか進路がきまったコたちにこういう仕打ちはあまりにひどいよう。就職決定したコとか進学が決まったりしたばっかりの人たちは繊細なんですよ! そういう立場の人が多いんだから、手加減してくださいよぉぉぉ!!
 これは心が折れる、というかリアル拷問です。あまりにえぐすぎるダークネス。精神攻撃に定評があったのは、ユベルではなくてGXスタッフでした。
・地球最後の男、天上院吹雪…
 トラウマ喚起によって記憶を取り戻した吹雪さん。誰かを頼るのではなく自分の力で後輩や妹を取り戻すことを決意。カッコいいけど悲痛です。この明日の無いぷりが、なんていうか、なんというか… うううう吹雪さん…
 そんで、ダークネス登場。
 …ゼロ?

・クリアーデッキVS真紅眼デッキ
 そんで、長らく待ち続けていた吹雪さんのガチデュエル!
 レッドアイズデッキでのデュエル開始。《真紅眼の飛竜》とか、レッドアイズのフォローカードも出てきますが、展開は比較的遅め。デッキの確認禁止のカードとか、属性無しのモンスターとか、なんかいろいろと不思議なカードがそろったクリアーデッキ。
・そして、ふつくしいレッドアイズ
 《黒炎弾》を使わない吹雪さんは初めてみた気がしますが、レッドアイズに対する吹雪さんの信頼と、レッドアイズの美しさが実に映えてました。凶悪にして美しい姿と、まるで黒曜石のようなガラス質に表現された体の艶表現が実にすてき。
 初期の遊戯王からの続投モンスター、というか、最近の展開だとほとんど出てこないくらい古いカードだけあって、デザインも高橋カズキ先生の初期デザインらしい簡潔さと独特の雰囲気が現れていてふつくしい。最近のドラゴンで体が一色ってあんまり無い気がするんで… 神のカード以降のドラゴンは装飾が多くて、カッコいいのは事実なのですが、こういうシンプルでいてデザインリソースのつぎ込まれた雰囲気ってあんまり無いですからね。さすがブルーアイズと並ぶ双璧ドラゴン。すばらしいです。
 そして、召還されたレッドアイズを見上げたとき、そのタイミングで日蝕に気づく、という自然な視線誘導。これは上手い。たしかにデュエルに集中していたら、太陽が完全になくなるまで、次に気づかなさそうだもんなあ。
・そして、なんだか気になる台詞を大量に言っているふじわら
 テレビを見ながら確認したほうがいいと思うけれども、彼の登場時の台詞ってどんなんだっけ?
 「世界の真理、事象の理(ことわり)、すべてを理解できぬ愚かなものたち」「けれど、そんな愚かなものたちを、オレが救済してやろう」
 …なんか、すばらしく… たった一言でゆうちゃんの本質が現れていますね。相変わらず冴え渡る脚本です。どうもありがとうございました。(苦笑
 異端であり、気鋭であり、恐ろしくプライドが高い割りに繊細で傷つきやすく、民衆を軽蔑しているくせに彼らからの理解を何よりも求めている。中二病といっちゃえばそれでおしまいですが(苦笑) でも最近こういうキャラが多いからな~。自分の力を、自分の信念を認めてもらうために用いる、《理解ではなく服従を求める若い天才》っていう。
・ひっかかったワード
 「遊城十代、ヨハン・アンデルセン。お前たちはダークネスに染まることのできない不幸なものたち」
 十代は分かる。が、ヨハンも?
 闇に染まったカードなんて存在しない、人の心の闇に染まったとき、ダークネスの力が生まれる、ってあたりも、なんかガンガン伏線張ってますね。というか、これでヨハン、人外フラグが完璧に立っちゃった気がするのですが。
 やっぱりヨハン、お前、人間よりも精霊とじゃないと友達になれない《妖精のとりかえっこ》キャラなのか? それとももっと大きく出て《光の力を継ぐもの》とか、あるいはヨハン自身が人間ではないとか…?
・そんで来週、ふじわらと心中してしまいそうな吹雪…さ…ん…
「生きていてくれてありがとう、藤原。今度は僕も…」
 なんかこれ見るだけで泣きそうなんですが。《生きていてくれてありがとう》って… あまりに優しい… でも吹雪さんんん!!(大汗
 来週、なんか色違いの顔芸みたいになってるゆうちゃんですが、一体何をするつもりなのか? ていうか、「ネガティブエフェクト」ってなんなんでしょうか。エフェクトってのはカードとか魔法の効果のことだけれども、そういう専門用語があったのかしら。
 お触れホルスみたいな魔法罠封じのたぐいなのか、効果封じなのか。それも気になりますがそれより吹雪さん。あんたなぜ砂漠に。そしてあの真っ白な砂漠とトルコ玉の色をした空は、アカデミアが最初に飛ばされた異世界じゃないかしら。
 
 今回、またしても欝展開に全速力でつっこんでいったGX。来週からはすごいことになりそうですが、なんつうか、体調の悪いときは見ないほうがよさそうなアニメになってきましたね。毎回毎回、子どものトラウマになりそうな展開に持ち込んでスタッフ… なんてことを。
 三期、ゆうちゃんが持ってきたテーマは、「融和と理解」かなあ? なんとなく、「理解不能なもの」に対する対策ってもんをある程度テーマとして持ってきたなって感じがします。
 ゆうちゃんは、「理解ではなく融和」を求めてるってことが今回で把握。相手の心の闇に同調し、「分かるよその気持ち」と持っていって、そこから他人を全て自分にしてしまう。これは「赦すことの闇」と言い換えてもいい気もします。相手を思いやっているように見えて、実は、同情と憐憫の沼にずぶずぶと引きずり込んでしまう。エヴァンゲリオンでも仕掛けられてた罠だよな、これ。
 対して、自分自身が「理解不能なもの」となっちゃってる十代は、「理解できないものを許し、共にあること」っていうテーゼを持ってくるんじゃないかなと予想します、なんとなく。
 融和ではなく、共生、みたいな?
 相手が許せない、理解できないものであっても、そのままの状態で、相手と共生するっていう道? かな? なんかテーマとしてデカすぎてむつかしいのですが。
 
 ちょっと気になってることで、三期は「超融合」で終わっちゃったですからね… 四期はそれを超えるテーゼが出てくるということなのでしょうか。
 ユベルを許し、覇王を自分の一部としてしまった二十代は、それでも、あるいはそのせいで、他人と理解しあえなくなってしまった、ってのが四期見ててちょっとすがすがしいことでした。
 二十代は、「自分がユベルを許してしまった」ってことを、周りの人に公然と話してない。たぶんこれは、「周りの人にもユベルを許せと強いる」ってことをしないためなんかな、と思ってます。
 まあ事実、三期でゆべやんがやったことは、どう考えても許しがたい。どんな理由があったってあそこまでやっていい理由にはならない。でも、その「理由」を知ってしまった十代はユベルを許し、そのまま、「ユベルのやってきたことを丸ごと背負う」という非常に男らしい(笑)結論にたどり着いていました。
 世界中の人がまるごと融和するなんてハナっから無理です。他人同士は軋みあい、ノイズを生じさせて、そこには非常なストレスと苛立ちがたまるのが常。そこに耐えられず逃げるなら… でも、逃げてどこへいくのか。世界の敵となって、自分を理解してくれないものたち全てを責めるのか。
 そういうキャラがゆうちゃんだったのかな、と思っているのですが。どうなんかなあ。
 もしもゆうちゃんが、次週、「どれだけ悪いことをしていても、ただ彼が彼であるというだけで許し、愛してくれる人」を、それでも自分と融和しないという理由だけで消滅させたとしたら… それは… どうなるのか。

 しかし、自重してる吹雪さんはカッコいい。(しみじみ
 自分が非力であることを知りながら、周りの人を助けようとする意思を失わず、どれだけの恐怖や苦しみに沈んでも、愛する人の痛み苦しみを「やわらげたい」「理解したい」と思う。
 亮さんのときも、そうだったもんな。
 すべてが亮さんの意思だと思ったとき、吹雪さんは、止めなかった。それが危険であり、恐ろしいものであったとしても、亮さんの意思で選び取っているものだったら、それを許す。
 ―――まあ、誰に対してもそうじゃないってのは、三期で証明済みですけどね!(笑 十代に対してもそういう風になってくれる人がいたら三期の展開は変わってたと思うのですが、でもまあ、吹雪さんと十代ってそんなに縁が深い仲でもなかった。
 そう思うと、あのときの「苦しい」って言葉がなんとなく違う意味に取られます。邪心経典のときの「友に裏切られる苦しさ」って言葉が…
 もともと誰よりも友人に対して情が深いからこそ、あんな台詞が出てきたのかと思うと、面白いよな(しみじみ)

 とにかく、GXスタッフの暴走は、最終的にとんでもないところにたどり着くことが多いから、それが楽しみです(笑
 そして、ゆうちゃんと吹雪さんの、どうしようもないすれ違いの、痛々しい友情が、どこにたどりつくのかも気になる… 
 

GX字茶やります&GX的流行の読書


今から予告。明日、字茶をやります。
真っ昼間から開いてるかもしれないし、晩御飯後の22時くらいからOPENかもしれないし。分かりません。
でも、24時を過ぎたら、”変態という名の淑女のための字茶”に変更するのは決定済み(笑
ちゃんとログ取れるチャット探そう… お待ちしております。

そんで、ちょっとうれしかったこと。
私超布教してる『グラン・ヴァカンス』『ラギット・ガール』が、GXの字書きさん界隈でわりと広まってるのね!!(笑
上記二作はともに飛浩隆作の傑作SF作品です。『グラン・ヴァカンス』が長編で、『ラギット・ガール』が短編集。”数値海岸”という仮想現実リゾートを巡る、残酷にして清冽、グロテスクにして美しい物語のシリーズです。
仮想現実リゾート、っていうネタはものすごくありがちですが、この”廃園の天使”シリーズは、飛氏の一種奇跡的なレベルの美しい文章表現、そして、人間なら誰しもがもちあわせているのだろう”欲望”というものに焦点を当てたという性質から、他の仮想現実モノとは一線を画してます。そこがいい。すばらしい。

『グラン・ヴァカンス』は、”夏の区界”という名の”南欧のうつくしい田舎町で過ごす夏のリゾート”をテーマにした世界に、ある日突然”ゲスト”(現実世界から訪れるリアルな人間のユーザー)が訪れなくなり、そのまま千年間、終わらない夏が過ぎ…… そしてある日突然、うつくしい”夏の区界”が災厄に襲われ、AIたちの必死の防衛戦が始まる、という物語。

『ラギット・ガール』は現実世界に舞台を移し、”数値海岸”のなりたちの謎に迫った表題作や”クローゼット”、さらに『グラン・ヴァカンス』の番外編である美しい掌編”夏の硝視体”や”魔述師”、さらに、『グラン・ヴァカンス』に登場するとあるキャラクターの誕生と覚醒をアジア的モチーフをキメラ状にコラージュした世界を舞台に描くアクション作品”蜘蛛の王”などが収録されております。

まあ、どれ一つとっても”傑作”じゃない作品がないっていう化け物のよーな作品集なんですが、これを人にすすめた理由がちょっとふるっているというね~
実は、『ラギット・ガール』収録の”蜘蛛の王”、あとは第一作『グラン・ヴァカンス』でもメインで登場する”ランゴーニ”っていうキャラクターが、なんともいえず… 覇王様してるんです(笑
ねたばれになるからあえて多くは語りませんが、”蜘蛛の王”は覇十好きさんにはたまらない仕掛けがほどこされております。覇王様狂いの某様にそれをすすめたら、萌えが噴火しておりました。ほかにも、『グラン・ヴァカンス』のヒロイン(女の子だが!!)が、どことなく十代っぽい感じがするコでね…!!
そういうナナメな方向の萌えを追求することもできるのが、”廃園の天使”シリーズの面白さ。
あと重要なこととして、そんでこの小説は文章がエロい。半端なくエロい。もう、どうしようもないくらいエロい。
通常の意味でのえろ表現はないのに、行間から香りたち、読んでるこちらの指に臭いがこびりつきそうな、異様なまでに密度の濃いこのエロス!! すごいよマジで!!(笑

”「似合う」
「そう? きみほんとに服を見てる?」
 唇がにっこりとなる。ジュールはその唇の感触を思い出す。
「見てるよ」
「ほんとかなあ… ほんと?」
 熟したオリーヴのような、緑黒の二つの瞳がジュールを覗き込む。
 ジュリーの中でそこだけは白くない。ジュリーの感情は、くるくくるといつも、そこに無防備に顔を覗かせている。仔犬のように愛を愛し、親猫のように無愛想で、少女のように(いや、少女だ。まだ十六歳なのだから)、頑なな瞳。
「まあいいや。ギロンじゃきみに勝てないもんな」”
《 グラン・ヴァカンス(文庫版) P16より抜粋 》

” ラギット・ガール。それは阿形渓の名を世界にとどろかせた「作品」の名だ。
 目の端に痣をつけられた少女がいる。左手の手首から先は包帯でまかれ、血が滲んでいる。ネットワークのどこかで、このやせっぽちの少女が膝を抱えて座り、怯えている”
” 阿雅砂―――とその少女は名乗る。十二歳だという。それが正しいかどうかはわからない。長袖のカットソー(すこし大きめでぶかぶかしている)を着ていて、ときおりそれをめくって脇腹や腕を見せてくれえる。暴力の明白な痕跡がそこに残されている。むごらたしさに息を呑む”
《 ラギット・ガール P56より抜粋 》

どこを抜いても本文の魅力はわかんないなあ!(笑
萌えとかを抜きにしても最高の傑作であることは間違いないです。超オススメ。ぜひぜひ、手にとってほしい一品ですv

メモめも。《オフ本アイディアソース》


なんかあちこちで話してるヨハ・ヘルヨハ・覇王・十代の、双子×双子のトライアングルパラレルについて、ちょっと思いついたことがあるのでメモです。
”twins×twins”シリーズ… かな。やるとしたらたぶんオンラインじゃなくてオフ本でしょう。
それぞれに事情をかかえた二組の双子、十代&覇王と、ヨハン&ジェシー(ヘルヨハ)の二組が、まあ、いろいろとブラコンだったり初恋だったり同情だったり純愛だったりいろいろする、というシリーズ。たぶん半総当りでCP化して、全部で四作品完結ってことになるのかな… いまのところ思いついてるタイトルとCP。
《優しくするより抱いてくれ》(ジェシー×ヨハン)
《空気を読んだらぶちころす》(ヘルヨ覇(?))
《幸せなんていりません》(ヨハ十(?))(これはちょっとあいまい。上と入れ替えるかも)
《1000+1回キスをして》(覇十)
こういうモロBL的なモノはほとんど手がけたことがないんで、やるとしたらけっこう大変そうだなあ。
でもネタとしては出しておきます。タイトルは暫定。「なんかラピ○文庫みたいな感じの本を作ってみたい」と某様がおっしゃっていたので、こんな感じはどうかな… という思い付きでした。


……ただのメモだよ!(笑

168話 お触れホルスVSコンタクト融合


前回さんざん言われてた《お触れホルス》について調べましたよ!

必要なものは《ホルスの黒炎竜Lv8》と、《王宮のお触れ》。
ホルスは魔法を無効化し、王宮のお触れで罠をロック。そんで通称が《お触れホルス》。一時期は時代を席巻したガチな鬼畜デッキ、だそーです。
それを考えながら見ていたら、本当に《王宮のお触れ》が出てきてうれしかった!(笑) こういうガチなデュエルもいいなぁ。

・いきなり始まる童美野町
なんかGXでフツーの町とか、フツーの服を着たキャラが出てくると、違和感がものごっついんですけれども…(笑 過去エピソードかと思ったら今エピソード。そしてお久しぶりのモヤットボー… もといミスターT。お帰りなさい!
・卒業デュエル開始!
なんか亮さんのころに十代とやったエキシビジョンデュエルかと思ったら、違ったみたいでした。総当りのデュエル大会… なんか楽しそうだなぁ! そして卒業できるらしい吹雪さん。よかったな吹雪さん!!
そして気づいたら回りを囲まれているメインメンバー。まあ、そうなるだろう(笑) そして、翔ちゃんもプロになるのですね。吹雪さんは女の子だらけ。あれか、卒業式でボタンを毟り取られるみたいなもんか。
・なんとか卒業要件単位を充たしたらしいアニキ
でも、相変わらずのやる気ないモードでのんびりやるつもりが、ファンに押しかけられてアニキびっくり。そりゃそうだろう、アカデミアの裏番(古)みたいなもんですからねえ。裏のトップにして非公式の最強デュエリスト。ちょっと自分に自信がある子だったら、挑戦したくなって当たり前。
…そして、アニキへの対戦希望者をちゃんとさばいてる剣山。お前、空気読みすぎです(笑
・お触れホルスVSコンタクト融合!
今回は双方のデッキ構成があらかじめ視聴者に分かってるという、ゲストデュエルにしては珍しい構成。(メインキャラ同士ならそうじゃないですけれども)。罠・魔法をロックするというなんとも鬼畜~なガチデッキ。でも、十代の融合デッキには、モンスター効果で融合っていう鬼のよーなカードがありますよ… と思ったらやっぱり出てきたよネオス! コンタクト融合→攻撃→コンタクトアウト という流れが非常に滑らかでGJ! 二十代はやっぱり強いなぁ。ガッチャにもなんとなく貫禄があります。
・ふたたびモヤット(ry
童美野町で人がどんどん消えて行くシーンで、よくよく見るとKCの名簿のトップに”Seto Kaiba”の名前があった気がしたんですけれども… これって海馬社長の登場フラグか!?
そういえば今回、ひさしぶりに遊戯デッキの存在が示唆されていたのですよね… なんとなく無印キャラの登場フラグがガンガン立ってる気がします。でも、相棒が出て、社長が出て、お城が出ないと片手落ちですよ~。ただあのあたりのキャラが出ると、下手したらGXキャラを食われちゃうので、ちゃんとデュエルをしてくれるかどうかはちょっと怪しい感じですね。うーむ。
・久しぶりにオッドアイ二十代覚醒!
ちょっ、あのユベルアイって、どんだけの力があるのですか!!
何かが起こるのを見られる、精霊も見られる、相手からの洗脳は跳ね返す、精霊を実体化できる… 二十代、スペックがちょっと異常ですよ(笑
そんでもって空野くんはなんだかゲストキャラクターとして今後も出てきそうな感じですけれども、敵になって対戦することになるのかしら?
・アニキ、卒業デュエル途中放棄
アニキィィ卒業どうすんのォォ!!!(爆笑)
しかし相変わらず二十代の優秀さは異常。あそこのシェルターどうやって開けたんですの? そして、あそこの発進シークエンス(違) はどうやって動かしたのですの…?
スパイ活動から船の操縦、魔法からリアルファイトまで。ほんとに何でも出来るんですね二十代。よくよく考えると一期でもVSアナシス戦のラストとか、二期のカード真っ白事件のときとかにもモーターボートに乗ってましたけど、こういう風に颯爽とやられると、なんていうか、お前何者!? という気持ちになりますね。
・オブのアイアムレジェンド
”アイアムレジェンド”は”地球最後の男”のリメイクです。いやそうじゃなくて。誰もいない町に夕日が差し込み、そこに幻影のように子どもが歩き回るのを追いかけて、というとベタですが幻想ホラー風でなんともいい感じです。そしてそこに登場するモヤッ(ry 

次回予告を見ると、オブママらしき人が登場してましたね。でも、もしかしてオブはダディとマミィが火にまかれて亡くなるところを見てしまったのかな… オブ…
二十代が童美野町へと急行した後、DAでも同様の事件が起こってるらしい気配。手が足りねぇぇぇ!! でも、そもそも二十代並みのスペックのキャラクターなんてほとんどいないんだから仕方ないっちゃないんですけどねえ。そもそも吹雪さんはダークネス関係は半ば侵食されてるわけだから、下手に前線にでっと危ないし。
そういえばDAには遊戯デッキの複製があるらしいと書いてありましたけれども、あれもマスター不在のデッキだから、下手すりゃあダークネス化して敵に回んのかなぁ~。
ダークネスネタでいうなら、ミスターTはたぶんラストのメイン敵って感じじゃないし、そのうち出てくるんだろうダークネス藤原とか、もっというなら敵になって出てくる味方キャラとかも気になります。吹雪さんも半ばダークネス属性入ってっし、敵になる可能性もあるわけだし。むしろなって欲しい気もする。いやでも吹雪さんの本気デュエルがまた見たい。ああっ悩む!! なんて美味しいの四期ダークネス編!!(笑

……ところで、そろそろほのぼのDA卒業編が終わって、ダークネス編に突入した気がするんですけれども、ここにくるまでで確認できたかぎり、二十代のスペックは異常ですよね。
1.通常スキル スパイ活動・リアルファイト・尋問・精神攻撃・煽動・操縦(小型船舶)
2.魔法系スキル 魔法抵抗・召還(精霊具現化)・魔力看破・ヴィジョン
3.デュエル系スキル ディスティニードロー(笑)
ちょっとTRPG系に羅列… しっかしなんだこりゃ。真面目にスペックが異常ですよ!!
でも職業(クラス)で言うんだったら、シーフ系の上級クラスってあたりで、《ニンジャマスター》(笑)っぽいですね。魔法使い・シーフ系の上級クラスって感じですか。なんだかシーフ系のスキルが多くてちょっと意外。誰から習ったんですのん二十代… でも、そもそもシーフ系スキルもってる人多いですよね、GX。
なんかどうにかして二十代のキャラクターデータを作ってみたいなあ~ ルールはなんだろう。ハイパーT&Tとかちょっと古めのクラス系システムのTRPGがいいと思うけれども。ううむ。

来週以降、緊迫感のある展開がくる予感!
三期がダークファンタジーだったので、四期はもっとスカッとカッコいい感じの爽快なアクション・サスペンスを希望! ヨハも帰ってくる予定があるらしいし、楽しみv