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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 04/26/11:50

173話 清潔な白、さらされた骨のような


あまりにとんでもない展開だったので、臨時でブログを復帰しました。

こ、この欝展開はすごい。GXスタッフの本気を見た。
・アホのJOINとアホじゃない吹雪さん
 女好きというか、「本にしよう!」という謎発言がすごいというか、冒頭でアホ全開のJOIN。そしてなぜ赤面するじょめさん。ゆさ声のせいですか?
 でも、日記の記録を確認することで、「記憶から生徒たちが抹消される」という異常現象に気づいた吹雪さんはすごいです。このクレバーさはなんなんだろう? 実体験に基づいているのかなんなのか、でも、「おぼえていないということを思い出す」というのはかなりすごい。
・明日香さん消滅…
 目の目で明日香さんが消えた瞬間、名前すら思い出せなくなる吹雪さん…
 これ、普通だったら誰一人としていない学校に自分が居て、でも、思い出しても延々と自分がたったひとりぼっちで学校にいつづけた、という異常現象になるのでしょうか?
 そ、想像するだけで怖いよこれは!!
・そして、超トラウマ展開
 いやぁぁぁスタッフモノクロ自重!自重して!!(汗
 じょめさんのトラウマ展開もすごかったですが、個人的には翔ちゃんのがあまりにダメージでかかったです。というか、真面目に画面から眼をそらしてしまいました。まるでドリフのコントみたいになってる亮さんに笑いかけたのは一瞬、その後のあまりに洒落にならない事態に思わず絶句…
 これはリアリティがありすぎてイヤですよ。事業立ち上げたのはいいけれども失敗って。
 いくらなんでも18歳の男の子にこれはきつい。しかも、病身の兄を背負ってって。今にも首をくくりそうな翔ちゃんの表情があまりに欝。しかもこれがエンドレスでリピード!?
 えぐいにもほどがあります… スタッフ、やめて、視聴者のLPはとっくに0です…
 明日香さんのはまだしも耐えられたのですが、こういう逃げ場の無い展開は怖いよう。うええええええええ。というか進路がきまったコたちにこういう仕打ちはあまりにひどいよう。就職決定したコとか進学が決まったりしたばっかりの人たちは繊細なんですよ! そういう立場の人が多いんだから、手加減してくださいよぉぉぉ!!
 これは心が折れる、というかリアル拷問です。あまりにえぐすぎるダークネス。精神攻撃に定評があったのは、ユベルではなくてGXスタッフでした。
・地球最後の男、天上院吹雪…
 トラウマ喚起によって記憶を取り戻した吹雪さん。誰かを頼るのではなく自分の力で後輩や妹を取り戻すことを決意。カッコいいけど悲痛です。この明日の無いぷりが、なんていうか、なんというか… うううう吹雪さん…
 そんで、ダークネス登場。
 …ゼロ?

・クリアーデッキVS真紅眼デッキ
 そんで、長らく待ち続けていた吹雪さんのガチデュエル!
 レッドアイズデッキでのデュエル開始。《真紅眼の飛竜》とか、レッドアイズのフォローカードも出てきますが、展開は比較的遅め。デッキの確認禁止のカードとか、属性無しのモンスターとか、なんかいろいろと不思議なカードがそろったクリアーデッキ。
・そして、ふつくしいレッドアイズ
 《黒炎弾》を使わない吹雪さんは初めてみた気がしますが、レッドアイズに対する吹雪さんの信頼と、レッドアイズの美しさが実に映えてました。凶悪にして美しい姿と、まるで黒曜石のようなガラス質に表現された体の艶表現が実にすてき。
 初期の遊戯王からの続投モンスター、というか、最近の展開だとほとんど出てこないくらい古いカードだけあって、デザインも高橋カズキ先生の初期デザインらしい簡潔さと独特の雰囲気が現れていてふつくしい。最近のドラゴンで体が一色ってあんまり無い気がするんで… 神のカード以降のドラゴンは装飾が多くて、カッコいいのは事実なのですが、こういうシンプルでいてデザインリソースのつぎ込まれた雰囲気ってあんまり無いですからね。さすがブルーアイズと並ぶ双璧ドラゴン。すばらしいです。
 そして、召還されたレッドアイズを見上げたとき、そのタイミングで日蝕に気づく、という自然な視線誘導。これは上手い。たしかにデュエルに集中していたら、太陽が完全になくなるまで、次に気づかなさそうだもんなあ。
・そして、なんだか気になる台詞を大量に言っているふじわら
 テレビを見ながら確認したほうがいいと思うけれども、彼の登場時の台詞ってどんなんだっけ?
 「世界の真理、事象の理(ことわり)、すべてを理解できぬ愚かなものたち」「けれど、そんな愚かなものたちを、オレが救済してやろう」
 …なんか、すばらしく… たった一言でゆうちゃんの本質が現れていますね。相変わらず冴え渡る脚本です。どうもありがとうございました。(苦笑
 異端であり、気鋭であり、恐ろしくプライドが高い割りに繊細で傷つきやすく、民衆を軽蔑しているくせに彼らからの理解を何よりも求めている。中二病といっちゃえばそれでおしまいですが(苦笑) でも最近こういうキャラが多いからな~。自分の力を、自分の信念を認めてもらうために用いる、《理解ではなく服従を求める若い天才》っていう。
・ひっかかったワード
 「遊城十代、ヨハン・アンデルセン。お前たちはダークネスに染まることのできない不幸なものたち」
 十代は分かる。が、ヨハンも?
 闇に染まったカードなんて存在しない、人の心の闇に染まったとき、ダークネスの力が生まれる、ってあたりも、なんかガンガン伏線張ってますね。というか、これでヨハン、人外フラグが完璧に立っちゃった気がするのですが。
 やっぱりヨハン、お前、人間よりも精霊とじゃないと友達になれない《妖精のとりかえっこ》キャラなのか? それとももっと大きく出て《光の力を継ぐもの》とか、あるいはヨハン自身が人間ではないとか…?
・そんで来週、ふじわらと心中してしまいそうな吹雪…さ…ん…
「生きていてくれてありがとう、藤原。今度は僕も…」
 なんかこれ見るだけで泣きそうなんですが。《生きていてくれてありがとう》って… あまりに優しい… でも吹雪さんんん!!(大汗
 来週、なんか色違いの顔芸みたいになってるゆうちゃんですが、一体何をするつもりなのか? ていうか、「ネガティブエフェクト」ってなんなんでしょうか。エフェクトってのはカードとか魔法の効果のことだけれども、そういう専門用語があったのかしら。
 お触れホルスみたいな魔法罠封じのたぐいなのか、効果封じなのか。それも気になりますがそれより吹雪さん。あんたなぜ砂漠に。そしてあの真っ白な砂漠とトルコ玉の色をした空は、アカデミアが最初に飛ばされた異世界じゃないかしら。
 
 今回、またしても欝展開に全速力でつっこんでいったGX。来週からはすごいことになりそうですが、なんつうか、体調の悪いときは見ないほうがよさそうなアニメになってきましたね。毎回毎回、子どものトラウマになりそうな展開に持ち込んでスタッフ… なんてことを。
 三期、ゆうちゃんが持ってきたテーマは、「融和と理解」かなあ? なんとなく、「理解不能なもの」に対する対策ってもんをある程度テーマとして持ってきたなって感じがします。
 ゆうちゃんは、「理解ではなく融和」を求めてるってことが今回で把握。相手の心の闇に同調し、「分かるよその気持ち」と持っていって、そこから他人を全て自分にしてしまう。これは「赦すことの闇」と言い換えてもいい気もします。相手を思いやっているように見えて、実は、同情と憐憫の沼にずぶずぶと引きずり込んでしまう。エヴァンゲリオンでも仕掛けられてた罠だよな、これ。
 対して、自分自身が「理解不能なもの」となっちゃってる十代は、「理解できないものを許し、共にあること」っていうテーゼを持ってくるんじゃないかなと予想します、なんとなく。
 融和ではなく、共生、みたいな?
 相手が許せない、理解できないものであっても、そのままの状態で、相手と共生するっていう道? かな? なんかテーマとしてデカすぎてむつかしいのですが。
 
 ちょっと気になってることで、三期は「超融合」で終わっちゃったですからね… 四期はそれを超えるテーゼが出てくるということなのでしょうか。
 ユベルを許し、覇王を自分の一部としてしまった二十代は、それでも、あるいはそのせいで、他人と理解しあえなくなってしまった、ってのが四期見ててちょっとすがすがしいことでした。
 二十代は、「自分がユベルを許してしまった」ってことを、周りの人に公然と話してない。たぶんこれは、「周りの人にもユベルを許せと強いる」ってことをしないためなんかな、と思ってます。
 まあ事実、三期でゆべやんがやったことは、どう考えても許しがたい。どんな理由があったってあそこまでやっていい理由にはならない。でも、その「理由」を知ってしまった十代はユベルを許し、そのまま、「ユベルのやってきたことを丸ごと背負う」という非常に男らしい(笑)結論にたどり着いていました。
 世界中の人がまるごと融和するなんてハナっから無理です。他人同士は軋みあい、ノイズを生じさせて、そこには非常なストレスと苛立ちがたまるのが常。そこに耐えられず逃げるなら… でも、逃げてどこへいくのか。世界の敵となって、自分を理解してくれないものたち全てを責めるのか。
 そういうキャラがゆうちゃんだったのかな、と思っているのですが。どうなんかなあ。
 もしもゆうちゃんが、次週、「どれだけ悪いことをしていても、ただ彼が彼であるというだけで許し、愛してくれる人」を、それでも自分と融和しないという理由だけで消滅させたとしたら… それは… どうなるのか。

 しかし、自重してる吹雪さんはカッコいい。(しみじみ
 自分が非力であることを知りながら、周りの人を助けようとする意思を失わず、どれだけの恐怖や苦しみに沈んでも、愛する人の痛み苦しみを「やわらげたい」「理解したい」と思う。
 亮さんのときも、そうだったもんな。
 すべてが亮さんの意思だと思ったとき、吹雪さんは、止めなかった。それが危険であり、恐ろしいものであったとしても、亮さんの意思で選び取っているものだったら、それを許す。
 ―――まあ、誰に対してもそうじゃないってのは、三期で証明済みですけどね!(笑 十代に対してもそういう風になってくれる人がいたら三期の展開は変わってたと思うのですが、でもまあ、吹雪さんと十代ってそんなに縁が深い仲でもなかった。
 そう思うと、あのときの「苦しい」って言葉がなんとなく違う意味に取られます。邪心経典のときの「友に裏切られる苦しさ」って言葉が…
 もともと誰よりも友人に対して情が深いからこそ、あんな台詞が出てきたのかと思うと、面白いよな(しみじみ)

 とにかく、GXスタッフの暴走は、最終的にとんでもないところにたどり着くことが多いから、それが楽しみです(笑
 そして、ゆうちゃんと吹雪さんの、どうしようもないすれ違いの、痛々しい友情が、どこにたどりつくのかも気になる… 
 
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