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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 05/06/02:08

《GXメールゲーム!》企画、はじめました


前からずっとやりたいやりたい言ってたやつなのですが、いい機会だったのでスタートしてみました。
8万ヒット記念…みたいなものかな!(笑

《メールゲーム》というのは、昔は手紙、今は《OMC》などという名前で知られている、遠隔地同士で遊べるTRPG系ゲームの一種です。オンラインノベルRPG…なんて呼ばれ方をすることもあるのかな?
GMとPLがお互いにメールでやりとりをしあい、やりとりを通して一本のストーリーを遊びます。今回は推理コメディがモチーフのシナリオですので、ストーリーのなかで《決闘者》同士に対立関係とかが生まれてくることもあるかも? そのあたりはお楽しみにv

ちなみにキャラクターの特技とか弱点は、実際に遊ぶ中で判定などに使用するかと… アクションは《デュエルを宣言する》《特技を使用する》《フリーアクション(その他の行動)》の三つのどれかになるのでしょうね。
あと、”メールゲーム”ですごく重要視されてたのが、PL同士が連絡を取り合い、連携することなんですけれども、この場合はPLの人数が決まってるからどうなるんでしょうか… 他のPLにメッセージを送れる《特技》をもってるキャラもいますけれども、どうなることやら。

交流系企画ですので、のんびり行きますよ~。
希望の方、どんどん応募、お願いします。
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179話 遊戯王GX、おかわり!



”人は言う、DAは全ての決闘者の心の中にある学園だと。明日香はふと思う。
明日香の旅は初めから明日香一人の旅ではなかったのだろうかと。
遊城十代は明日香の青春を支えた幻影。沢山の若者の胸の中で生まれ通り過ぎて
行く明日への夢。今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。
さらば、明日香。さらば、十代。さらば、デュエルアカデミア。
さらば、少年の日よ.... ”



―――のっけから大嘘かましてすいません。
とりあえず遊戯王GX、最終回スペシャル、というか遊戯王GXおかわり。色々と一期に戻ってるというか、いきなり相棒が出てきたり、何かこう、「おかわり!」感のある明るい最終回になりそうですね。
まあ、いきなりクロノス先生が退場になったり、
剣山の送辞って、「どん」と「ざうるす」ばっかりで送辞にならないんじゃあ、と思ったらほんとにそうだったり、
最優秀生は、一期メインメンバーの三人だったり、
吹雪さんがちゃんと卒業できてびっくりしたり、
でもやっぱり藤原は留年らしかったり、
オブとヨハンのいるアカデミアは秋入学秋卒業らしかったり、
とうとう自重しない吹雪さんが明日香さんも押し切ったり、
ユベルと大徳寺先生というとんでもないスペシャルメンバーになったり、
そして去り行く青春の日々のなかに、十代の幻影を見る三人。
そんで、CMの後は今週のスペシャルタイム~♪

…こういう「ホビーアニメ全開!」の最終回をやってくれると、スタッフ、最終回にしてとうとう自重したか… と思いました。
しかし、自分の思ってたことが本編とダブるとわらっちゃったりね!! ほんとに本編で「青春の~」と言ってくれるとは思いませんでした!!(笑

GX四期をみていてつくづく思っていたことなんですが、十代って、やっぱり人間じゃないんじゃないかと。物語を進める立場にいて、そして万能の力をもっているけれど、物語からは絶対に逸脱することが出来ない。みんながその中で悩み、友情を育み、成長し、そして何かを得て、それぞれの目的地への乗り換えポイントで降りていくたびに、手を振ってそれを見送る立場。
そんで、若者たちは思う。
彼はもしかしたら、青春の幻影だったのではないだろうか… と。

ちなみに、一番上の文章の元文はこうなります。

”人は言う、999は少年の心の中を走っている列車だと。鉄朗はふと思う。
鉄朗の旅は初めから鉄朗一人の旅ではなかったのだろうかと。
メーテルは鉄朗の青春を支えた幻影。沢山の若者の胸の中で生まれ通り過ぎて
行く明日への夢。今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。さらば、鉄朗。
さらば、メーテル。さらば、銀河鉄道999。
さらば、少年の日よ....
  
(銀河鉄道999最終回「青春の幻影、さらば999」)

―――主人公がラストにしてメーテルになってしまった遊戯王GX…
スタッフマジ自重しろ。いや、自重しないで下さい。どっちなんだろうか。でも私はあえて提唱します。
遊城十代=メーテル であると!!(笑
そう思うといろいろということや思うことはあるんですけど、やっぱり十代は最終回にしてGX本編のストーリーからずれていってしまいましたね~。そこを回収するしないどっちかなあと思ってたけれども、回収しなかったGX本編スタッフ。

そのうちもっと系統だって論考したいなーと思ってましたが、十代って、やっぱり物語の狂言回しであり、ビルディングスロマン(成長物語)の中にあって、唯一成長できない存在だったのかなあ、と…
遊戯王シリーズは、無印も、GXも、ジャンプらしくビルディングスロマンの体裁をとっていたなあ、と私はおもっています。無印は、社長とW遊戯とお城の成長物語。そしてGXは、すべての人たちの成長物語だと。
でも、それぞれの物語は、「誰もが成長し、物語そのものが移動していく」っていう危険を防ぐために、言い訳として、一つの固定ポイントを用意していた…と思います。
そういう言い方は遊戯王らしくない? と思うので、あえて言いなおすと、
「遊戯王シリーズには、常にGM(ゲームマスター)が存在している」のです。
無印だと、それは、言うまでもなく彼でした。常にプレイヤーに対してベストを要求し、戦闘のバランスは辛く、ドラマチックなストーリーを演出する熟練のGM。ときに表に裏に、ストーリーを進行させ、ラストはPC(プレイヤー・キャラクター)たちに物語の舵をまかせきって、見事に物語を完結させてみせました。
でも、彼はひとりだけ、オチをうまくつけないでストーリーからドロップアウトした。でもいいのです。彼は「GM(ゲームマスター)」なんだから、経験点もいらないし、だいたい、もらったってNPCを成長させるわけにもいかないし。GMにとって真の勝利は、すべてのPL(プレイヤー)が満足し、そして成長し、何かを得ることができるシナリオをメイキングすることなのです。
…いうまでもなく、彼は、千年リングの意思、もとい、バクラという名前でした。

そして、プレイヤーすべてを刷新した二回目のキャンペーンでは、また、新しいマスターが採用されました。
彼は初代のGMとはちょっと考え方が違っていました。シビアな戦闘バランス、PC同士が切磋琢磨して成長しあう熱い物語、いや、それもいいけど、このシステムだともうちょっと和む感じのシナリオも遊べるんじゃないか?
PC同士が時に対立しあい、PVP(プレイヤー対プレイヤー・PC同士が戦闘をおこなうこと)も辞さないけれど、代わりにしっかりとお互いの感情の機微を描きあい、成長できる物語。その場合、シナリオ本編の内容がキツすぎてはいけない。だって、世界の危機とかを前にして、プレイヤー同士が協力「しない」っていう事態は無理だし。
そうして、今度のシナリオは、ゆる~い状況設定と、それとセットになった巧みなPC誘導を含んだシナリオを主にしたキャンペーンとなりました。いちおうラストには世界の危機とかそんなものもあるけれど、シナリオそのものはPC同士の絡み合いがメインになる。ときにグダグダ、ときにギスギス、でも、最終的にはみんなが笑顔でおわれるやつがいい。プレイヤーは固定ではなく入れ替え性。参加できるPLが、日時にそってPCとして参加できる感じにしよう。
…そして、彼は、遊城十代といいました。

…なんか書いててわけがわからんようなった(苦笑)
でも、このあたりは遊戯王というよりも、TRPGのリプレイだと思うと自分の中でわかりやすいのですけれどもね。矢野王子がバクラで、十代は…田中天さんか? ちょっとあんまりだけど!! でも無印はオリジンで、GXは無印だと思うと自分の中ですごく収まりがいいの! いやでも無印のGMは菊池さんだ。別にもっとひどいこというんだったら、GXはトワイライトでストライクだって言ってもかまわない!!(笑
…すいません、私の好きなTRPGシステムである《ダブルクロス》の話です。TRPGのあそんだ様子を収録した読み物、《ダブルクロス・リプレイ》がいっぱい出てます。特に田中天さんの参加してるやつは抱腹絶倒だよ。
とにかく、私は、十代はPCじゃなくってGMだったのだなー、と思って、頭の中で納得がいってしまいました。だからジャーム落ちとかしても帰ってくるのよ。元からNPCだもん。メーテルだってあきらかにNPCだもの。
とりあえずGXもまだ最終回をむかえていないんで、私の考察もまだ終わりません。ただ、自分の中だと、十代の立場は王様でも相棒でもなく、無印におけるバクラなんだと思って納得しました。時に敵、時に味方、そして物語における絶対の力を持ち合わせた、「ゲームの進行者」なんだと。

そのうちまた続きを書きます。
そして軽く中でつかった用語を。

TRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)=「ルールのあるごっこ遊び」。キャラクターの数値的データを準備して、GMが用意した舞台の中で、演技をしながら物語を進めるテーブルゲーム。戦闘や物事の成功失敗の判定のためにはダイスを用いる(たまにトランプとかを使うゲームもある)。”ロードス島戦記”とかはもともとこれだったし、そもそも、OCGとは遠い昔のご先祖様にあたる。ただし一言では説明しにくい内容のため、プレイ人口はあんまり多くない… 私は比較的ライトですがTRPGユーザーです。
GM(ゲームマスター)=TRPGにおける「親」。ゲームの進行者。この人がストーリーを考えて、敵のデータを用意して、PC(プレイヤーキャラクター)以外の全部のキャラクターを動かす。たいていのルールブックには、「でも、GMは判断の範囲内で、ルールを無視したり改変してもかまいません」と書いてある。でも、PCは常にGMの考えている通りにうごいてくれるわけでもないし、たまにダイス目のせいですごいことになったりして苦労もするが、ツボにはまるとやめられないらしい。
PC(プレイヤーキャラクター)・PL(プレイヤー)=TPRGを遊ぶ人たち(GM以外)のこと。キャラクターのことをPCといい、中の人をPLという。たまにPCとPLの考えが矛盾したり、ごっちゃになって混乱したりもする。PC同士が大喧嘩をして、PL同士が頭を抱えて話し合いをしているというのもよくある風景。
NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)=GMが動かす、PC以外のキャラクター。ただし、PLが欠席しているときには、たまにPCがコレになったりすることもある。逆に、同じキャンペーンのGMがPLに回った場合など、ごくまれにNPCをPCとして動かすこともある。
セッション=TRPGを遊ぶこと。その一回のことを言う。
キャンペーン=同じPCで、一つの物語のために、物語の連載形式でセッションを何回も遊ぶこと。ただし途中でキャラが死んだり、敵になってしまった場合、PCやPLの入れ替えという事態もおきる。キャンペーンの内容によってはGMが持ち回りになっていることもある。
矢野王子=別名、クレバー矢野。正確名称・矢野俊策。TRPGデザイナーであり、FEAR発売のTRPGシステム”ダブルクロス”のメインデザイナー、シリアスでテーマ性にあふれたシナリオ、PLがギリギリ言いながら泡を吹くような戦闘バランスを誇る名GM。PLのときはシリアスすぎてツッコミキャラになってることが多い。シリアスのときのクレバーっぷりと、つっこまない詐欺の悪い顔っぷりから考えるに、たぶん、エドの中身はこの人。
田中天=たなか・てん…ではなく、田中天。迷言メーカー。誰もが読みながら「天さん自重!」といわざるを得ない抱腹絶倒のとんでもないプレイングで有名なダブルクロスの裏看板。GMをやるときは熱く爽快なシナリオと大物量でPLが頭を抱えて歯軋りするような戦闘バランスを誇る。実物はリプレイよりもずっと面白いらしい。渋い台詞回しと、あまりに愉快すぎる言動・行動から推察するに、たぶん、ヘル太子の中身はこの人。

GX曲解論考《1》 対称としての三期ドラゴン


旅行に行ってて留守になるはずだった今週末だったのですが、予定が変わって家でヒマをもてあますことになりました(苦笑)
まあ、これでURLの発行も通販処理も出来るから、いいかな!

昨日のチャットはGXが事実上のクライマックスということで、いろいろと楽しかったです。話題としては以下みたいな感じ。
・曲解とこじつけによる遊戯王GX論
・GX偽神話(笑
・自重している吹雪さんがカッコいいことについて
・自重しすぎな吹雪さんが健気なことについて
・パラレル三期・吹雪さんが、藤原に対するような態度を、覇王様に対してとっていたら
・自重しない吹雪さんのセクハラ伝説について
・ヨハルビーとルビーヨハンについて
・GXにおける《絆》などの描き方についての総括的な意見交換
・GX四期の裏事情をいろいろ考える
・今後、最終回の予想
あれ… なんで十代受中心サイトなのに吹雪さんまみれなんだろう…(笑

でもクライマックスへときて、いろいろとGXについて考えると、面白くなってきましたね~。みんな夜明け前のテンションで語りまくって(笑 ラスト近くはいろいろな名言や考え込むようなご意見をいただけて、面白かったです。
「《十代の孤独》に共感しすぎちゃいけないと思う」って言ってくれた方がいて、これはけだし名言。(レスないのでどなただったか分かりません(汗) 勝手に引用すいません)
それとはまた別に、GXをストーリー類型分析とかしてみたり、モンスターを神話学ぽく考えてみたりと、曲解とこじつけはオタクのたしなみ! といわんばかりの雑談がとびかって楽しかったです~
で、その中で、「”主人公”ではない遊城十代について」と、「レイドラとユベルを対として考えてみる」が面白かったので、なんとなく書いてみようと思います。名づけて、『GX曲解論考』!(笑

そんで、第一回はレイドラとユベルについてでーす。

今、手元にあるDVDボックスで三期を見直しているんですが、ちょっと妄言がてら言ってみた「そもそもレインボードラゴンとユベルは、もともと対照的なドラゴンとしてデザインされていたのではないか」という話が、なんとなくリアリティを持って考えられてきたので、いろいろと語ってみます。
この二匹(二人? 二体?)の関係において、一番気になったもの。それは、”名前”です。
遊戯王シリーズでもっとも伝統的な《対となったドラゴン》というと、当然、《真紅眼の黒龍》と《青眼の白龍》の二体だと思われます。ストーリー上も、初代遊戯王映画版だと完全に対照的なドラゴンとして描かれ(ブルーアイズは勝利をもたらすが、レッドアイズは可能性をもたらす、とか)、実際にOCG展開としても、ほぼ、同じような性格のカードが発売されている印象があります。(”黒炎弾”&”滅びのバーストストリーム”、”真紅眼の闇龍”
&”青眼の光龍”、実は”黒龍の雛”と”正義の味方カイバーマン”もほぼ同じ効果)
んで、レイドラとユベルがそこまで対照的か…っていうと、ンなこたあない(苦笑 ですが、デザイン上、さらにネーミング上の問題を出してくると、話がとたんに面白くなります。

それぞれ、ユベルとレイドラの正式な名前を並べると、”ユベル”(悪魔族・闇属性)と、”究極宝玉神 レインボードラゴン”(ドラゴン族・光属性)となります。んで、実際はユベルは龍族ではないんですが、第三形態が”《ユベル-Das Extreme Traurig Drachen》(深き悲哀の龍 の意?)なので、暫定的にドラゴンとして扱います。
《ユベル》のつづりは《Juwel》と推測され、これはドイツ語で『宝石・宝玉』の意味。そして、三期頭を見てみると、ヨハンが登場してレイドラの名前を出すのと、ユベルの登場が示唆されるのはほぼ同時です。この二体は、三期においては、そもそも伏線として冒頭から存在しているのです。
そして、デザイン上を見ると、以下のような特徴を曲解できます…(笑

ユベル:闇 女性的 西洋龍 偶数 悪魔的(うろこ・毛皮・爪・コウモリの羽など)
レイドラ:光  東洋龍 奇数 天使的(光属性・鳥の羽毛・白を基調としたカラーリング・光輪)

注解として、『女性的』というのは、ユベルのキャラクターから出されると分かりやすいかと。当初、ユベルは一人称を「私」といい、十代のことを「愛しい人」と語るなど、はじめっから十代にたいする執着(愛欲・行き過ぎた母性愛を連想させる)を前面に押し出してます。そんで、ユベルは常に闇の中から現れます。心の闇、地下の闇、地下研究室のシリンダー、など。
対して、レイドラが登場するときは、常に「光・宝石・虹」のモチーフが用いられ、非常に神々しい雰囲気が常に連想させられていました。まだレイドラ未登場のヨハン初デュエルですら、「レインボードラゴン召喚!」のときには、虹と光のエフェクトが用いられています。
『偶数』『奇数』というのは若干わかりにくいですが、ユベルは常に『2』であり、対してレイドラは『7』であると考えてください。ユベルは『男性であり女性』であり、『二首の邪龍』でもあります。そしてレイドラは虹の七色を象徴色としているだけでなく、額には『一角獣のような角』を持っています。
そして、ユベルは「手足があり、尾を持ち、複数の首を持つ」というキリスト教におけるドラゴンの伝統的な姿を踏襲したデザインであり、レイドラは「蛇のような身体、手足が少ない(もしくは無い)、空を飛ぶ」という東洋における龍を意識したデザインとなっている… 

あと、レイドラとユベルが対になると考察した理由に、「頭部」のデザインがあります。
ユベルは龍なのに角が無く、額には特徴的な「縦に開いた眼」を持っています。対して、レイドラはユニコーンのような一角ドラゴン。額には「長く尖った角」…
伝統的に、『眼』というのは『喰らう女性』の象徴とされており、『一本の角』は男根の象徴とされている、ということをなんとなく考えてみました。しかも双方同じ額という部分。
妄言だからあんまり真に受けないで下さいね(笑

まあ、このあたりを踏まえて考えると、ユベルは「地に落ちた・汚れた・母性的な存在としての地母神としての龍」であり、レイドラは「天を行く・清らかな・天使的な存在としての龍」として対象化されてたんではないかな、と思ったのです。
実はドラゴンは、そもそも、多くの古代神話では、「女性」であり「地母神」であった… と考えられています。
中国においては天地創造の女神「ジョカ」、メソポタミアの母神「ティアマト」、ギリシャ神話においてはすでに悪魔的存在となっていた「エキドナ」「メデューサ」「ラミア」… これらの女龍神たちは、本来は、すべて「恵みをもたらし、同時に、滅びをもたらす大地」の象徴である母たちでした。
蛇というものは、なぜか古来、多産の象徴であり、再生の象徴とされて、多くの古代信仰において、豊穣をもたらす女神と同一視されていたと考えられております。実は日本も例外ではなく、トヨタマヒメ(乙姫)の正体はワニザメであり龍であると考えられたり、ヤマタノオロチがクシナダヒメを喰らう神話はそもそも同一視されていた女神がふたつに分けられたのだとも考えられている。
ですが、これらの地母神たちは、父権社会が確立すると同時に、「淫乱で汚れた存在」として、闇の住人…つまり、悪魔として遠ざけられることとなっていきます。まあ理由は簡単で、これらの地母神の信仰は、非常にカオティックであり、同時に、エロティックなものでした。母である女神は息子と交合して子孫を残す。でも、そういう家族形態では、いつまでたっても「父」がトップに立てません。
その結果、豊穣の女神である蛇は、「イブ」と「サタン」に分裂し、地獄をその棲家とすることとなり、母性愛と性愛が渾然一体となった古代的な愛の原理は「淫乱の罪」とされてしまう。メデューサの首は切り落とされ、女性性を欠如した女神アテナの盾の上に移されて、こうして「地母神としての龍」は「悪魔としてのドラゴン」となったのです。

でも、人は信仰対称としての「ドラゴン」を忘れることができなかった。この展開は、東洋だとより穏便なものとして進み、東洋・南アメリカ・オセアニアなどでは、「龍」はゆっくりと男性化されて、より温和でおだやかな神となっていきます。
中国の「龍」は、皇帝と同一視されており、多くの場合「男性」とみなされますが、実は彼らが女神「ジョカ」の子孫であったことからわかるように、実は女神の息子たちだということがわかります。(そして、多くの場合はなかったことにされてますが、「龍」もまた、激しく淫乱な生き物だとされます)
東洋龍、南アメリカにおける龍、オセアニアにおける虹蛇は、皆、なぜか「天候神」としての性格をもちあわせています。…なんでなんでしょうねぇ?(笑 地面を這い回ってる蛇は信仰の対象としてふさわしくないから、空へとおいやられてしまったのかもしれません。
雨をもたらし、水をもたらし、恵みをもたらす存在、それが東洋の龍です。そして「雨の弓(レインボウ)」は多くの場合、「雨とセットになった神秘的な存在」として、龍とセットにされました。もっとも、虹自体はかならずしも吉兆とはされなかったのですが…
「虹」という字は、分裂させると「虫」と「工」になります。中国の古字だと、「虫」ってのは「蛇」のことでした。そもそも、「虹」は「龍」なのです。

でも実は、この時点だと、西洋の悪魔となったドラゴンと、東洋の神である龍は、別々の存在であり、実際、あんまり関係ありません。ところが、文化人類学や精神分析が生まれ、さらに、フロイトなどの象徴的なイメージがファンタジーに頻繁に持ち込まれ、二つが混ざり合っちゃった19世紀以降のポップカルチャーでは、二種類のドラゴンは、「悪魔としてのドラゴン」「神としてのドラゴン」として、二つの極として同居するようになってしまったのです。

ちょっとこじつけ風ですが、わかりやすいのが、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」です。
あんまり知られていない事実ですが、エンデは神秘思想家であるルドルフ・シュタイナーの強い影響下にある作家です。シュタイナーは神秘的なヴィジョンを精神分析や神話学からひっぱりあげてきたという歴史もあり、エンデの作品はそのへんの思想をかなりの割合でイメージソースにしています。
そして、エンデの作品には、「悪魔である西洋龍」(倒されてしまうので、代表的なイメージが無い(汗))と、「神である東洋龍」である「幸いの龍・フッフール」が同居しております。ここらへん、非常に現代的だといえるでしょう。

そんで、三期のGXでは、この対称的な二体のドラゴンが、冒頭から姿を見せている…
そして、この二体の相克の中心にいるのは、いうまでもなく、遊城十代その人です。
三期GXは、十代が二体のドラゴンと出会い、そして、双方と和解し、従えるまでの物語、として考えることもできます。だって彼は「悪魔としてのドラゴン」に食われて取り込まれてしまった「神としての龍」を取り戻しただけでなく、その力を借りて「悪魔としてのドラゴン」との和解すら果たしたんですから!
十代は、そもそも、キャラクターコンセプトとして、「和解」というモチーフをもちあわせてるキャラです。彼は常にキャラクターとしての宿命として、「理解」し、「和解」し、「融和」するのです。なんといっても、十代といえば『融合』ですからね。

”天・地・人”や、”過去・現在・未来”、”父・母・子”などの『3の倍数』は、『対立し不安定な”二”』、『停止している”一”』と比較して、バランスの取れた状態、調和し、全体が上手く循環している様子を表します。
冒頭では、『闇としてのドラゴン』『光としての龍』が対立し、不安定で波乱を含んでいた物語… が、最終的に融和と和解を果たし、『安定した三位一体』へとたどりつく、という風に解釈すると、三期GXはすぐれて神話的です。

…長ッ!(笑 でも続く!
次回は、ゆべやん、ヨハに続いて、十代についてちょっと考察してみます。資料あつめよう。ご意見ご感想もおまちしておりまーす。

あらためまして字茶です


昨日は一瞬だけオープンしたのですが、ちょっと事情があってできなくなってしまいました、GX字茶…
覇王様と二十代の関係とか、やっぱりふじわらと吹雪さんとか、いろいろ語ってくださる方、ぜひ、ご一緒ください。
オープン時間は22:00を予定。ちょっと前後するかも?


現在、《変態という名の淑女のためのGX字茶》を開催中です。
われこそは変態淑女であるという方、どうぞ…(笑
http://zyukai.carbon.cgiboy.com/

しばらくこもってるので、語りたい方、ぜひご一緒しましょう

ありがとうございました!
結論として、GXがんばれ、あとちょっとだ(笑 また、よろしくおねがいします。

空気をよまずにまったりオフ会


えー、昨日はGXオンリーの日ですね。
しかし、当サイトは空気も読まずにオフ会をやっておりましたよ!(笑
初心者歓迎、というとおり、実際にオフ会がまったく初めてという方が複数いらっしゃる感じだったのですが、カラオケの大部屋で《おやつの部》、その後は予定変更で飲み屋で《ばんごはんの部》、その後も若干居残りでお茶会というけっこう充実したプログラムでした。

実際にオンリー帰りで遊びに来てくださった方もいましたし、理由があってオンリーにはいってないです、という方もいらっしゃいました。とりあえず箇条書きで憶えている感じの内容を。

・とりあえず、新宿アルタ前で集合。目印は金茶色の髪をオールバックにして、つなぎの上からミリタリー風ジャケットを羽織った地球防衛軍の人的な… 目印としてはこの上ないけど、自分でそれはどうかなと思う。(それ私)
・メンバーは総員9人(うち二人は後で合流)となりました。
・カラオケにてまず自己紹介。そのときには、「HNと、自分の中で熱いCPについて語ってください。ただし《ヨハ十が好き》とかいうぬるいことをいった子は、もれなく私と近くの公衆便所で”やらないか”です」
・とりあえず一番すごかったのは、「えー、最近の一番熱いCPはネオス×キモイルカです」とおっしゃった某方と、「複数が好きです。4P5Pとかで、○○が××に◆◆◆されながら△△につっこんでるとか」(あえて伏字)とおっしゃった某方ですね!
・スケッチブックをもってる方はスケブタイム。これから先、絵書きさんは発言できない状態に。ありがちですがお疲れ様です!!(苦笑
・カラオケだから歌わないとね、というのでいろいろ歌う。
・とりあえず、「レッツゴー陰陽師」を歌う。
 歌詞:「ありとあらゆる困難が科学で解決する時代、人々の心の闇に巣食うダークネスが存在していた…」「珍妙不可思議にして、胡散臭い男が一人。彼の名は遊城十代、人は彼を、デュエリストと呼ぶ!」
・ラストは当然、「成仏しろよ!」ではなく、「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ☆」です。
・この時点ですでに酷い。
・エアーマンもちゃんと遊戯王(無印)ver
Double-Actionの良&ウラバージョンを歌っているはずが、気が付いたら台詞が藤原と吹雪さんになり、藤原と吹雪さんのダブアクに。これはレアだ。
・そんなこんなをやってるうちに、ちゃんとスケブに裸エプロンキモイルカを書いてくれている某方がひとり。
・バラライカ(いさじver)もちゃんと歌いましたよ。

その後、《ばんごはんの部》では、ものっそく真面目にGX語りが入りました。なんといっても最近はやっぱり吹雪さんが熱いらしい(笑
レッドアイズ使いとして、ちゃんと凡骨魂を受け継いでいるよね! という話とか、「青三傑の中だと、カイザー一人が自分の好き勝手な人生送ってる」とか、あとは三期の話とかをいろいろ。

今回は募集期間が短かった割りに、たくさんの方に参加していただけて、とても嬉しかったです。
普段はあんまりお話しないような方ばっかりだったので、なおさら嬉しかったv
またいつか同じような茶をやるかもしれないので、そのときには皆様またご連絡くださいませ。

あと、オンリー発行の新刊について!
完売しなかったので、手元に在庫がもどってまいりました。ということで、サイトでの通販もやろうかなーと今思っております。
ヨハ十本をご予約いただいた方にはすぐに連絡を差し上げますが、しかし、なんか通販なのになんにも無いっていうのもちょっとなー、と思ったので(送料分割高になるし)、これからヒマをみつけて通販用ペーパーでも作成しようと思ってます。
SSS付きのペーパーを一枚同封とかね。希望していただいた方へのオマケ扱いになると思います。
次のイベント売りがいつになるかはよう知らんのですが、手元に届いた実物を見ると、どっちもきれいな仕上がりになっておりますよ。ぜひ、どうぞv