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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 04/23/19:03

第六話 アウトランド・エグザイル


冒頭から飛ばしてた今日の5D‘s…
そしてあいかわらずなんて作画の安定しないアニメ!!

遊星がいきなりレーザーでマーカー刻印をされていてびっくりしました。しかし、本当に喋らないな遊星! OP前のパートで台詞が一つもなかったんですが。(悲鳴と喘ぎ声だけ)
あちこちの街で収容所を渡り歩いてきたじいさん。ってことは、5D‘sの世界は全部の都市がああいう感じになっているということなのでしょうか。一ヶ月の思想教育と、六ヶ月の強制労働の後、サテライトに強制送還。さらにサテライト住人は収容所でもランクは最低…
ますますディストピア文学っぽいというか、サイバーパンクな世界観だよな5D‘s!!
でも、そこにいきなり【星の民】とかよくわからん概念が入ってくるあたりが遊戯王クオリティでいいな。そして、ジャックのことは今後は11と呼ぶことに決めた(笑
しかし今回、ジャックの立場はある意味、いままでの遊戯王シリーズのライバルキャラの中だと、一番過酷というか、大変な立場だと思いました。
”キング”とか呼ばれてかしづかれていても、結局は長官の手のひらの上にいるだけ… ある意味、権力と栄光っていうアメを舐めさせられて、塔のてっぺんに繋がれているだけですもんねえ。遊星にたいするコンプレックスも見え隠れする気がする。
遊戯王シリーズは、天才型・無邪気型の主人公と、ハングリーで傲慢な感じのライバルキャラが対立するって構造がある気がします。無印だと遊戯と社長、GXだと十代と亮さん、そんで5D‘sだと遊星とジャック。
最低の立場から、自分の才覚と努力で這い上がって、常に自分の力を追い求め続けるというキャラクター設定は、社長とヘルに共通していると思ってました。文字通り、権力って意味でも、デュエルの実力って意味でも、「パワー」を求めるのが針金コートキャラ(笑 の特徴かなあと。
でも、文字通りKCの総帥にまで上り詰め、そっから後でさらに決闘での至高の座を目指した社長… 一度はDAで頂点を極めたけども、その後で挫折と辛酸を舐めた後は文字通り「勝利のみをリスペクト」するという求道的な姿になったカイザーにくらべ、ジャックはまだまだイライラというか、自分の欲しいものが見えないもどかしさに満ちてる気がします。
手に入れた気がした立場にも、飽きてるというか、本当は自分こそが道化にすぎないって気付いてるんだろうなーあの人は。この後、どうなるのかが気になります。

……ところで、いちばん気になったことなんですが、狭霧さんはジャックのなんなんでしょうか。
秘書? だよね? でもやってることはメイドです!!(笑
遊戯王だと萌える女子はモンスターしかでてこないという法則をうらぎって、大変かわいらしいというか萌えキャラですね狭霧さん。見た目が【萌える巫女】ことGX三期の海神の巫女さんに似てますね狭霧さん。
スーツっぽい服装なのに、デザインが燕尾なのがすごっく可愛い。ジャックのことを怖がってる風なのがむちゃくちゃかわいい。が…ダメですよ、こういう萌えキャラの出し方は。
許せん! 遊戯王なのに! こんな可愛い女の子をはべらせてるなんて、11は悪い男だ!!(笑




あと、今回アイキャッチを見てて、5D‘sのモチーフがメソアメリカ神話(マヤ・アステカ神話)だと確認いたしました。
アイキャッチで出てた文字が、マヤ文字だったので… そう思って資料を当たってみると、やっぱりスターダストのモチーフは、マヤ・アステカ神話の「ケツァルコアトル」で間違いないと思いました。そう思うと、レッドデーモンズがテトスカリポカだろうなー。

マヤ文字ってのは、文字通り、紀元前2世紀あたりからしばらくの間南米に栄えていた、マヤ文明において使われていた文字のことを言います。
古い文字らしく象形文字としての形態を明確に残しているのが特徴なんですが、日本人にとっては親近感がもてるだろう部分は、マヤ文字が「表音・表意文字」だという部分でしょう。
文字ってのは、基本、表音文字と表意文字に分けられます。表音文字ってのは、「どんな発音をするかを記した文字」を言ってアルファベットなどが基本、表意文字ってのは「どういう意味があるかを記した文字」で中国語が分かりやすいでしょう。
アルファベットは一文字一文字が発音を意味していて、「Dragon」は、一文字づつに分解してしまうと意味が通じない… 発音が分からないと意味もわからないのが特徴です。ただし、簡略化されればされるほど、文字数が少ないので習得が比較的楽です。
中国語(漢字)は象形文字で、一定の法則にしたがって作られた文字は、一文字づつが意味を持っています。「竜」と書いたらそれは角がはえた蛇の姿をそのまま現しており、文字を見ただけである程度意味が認識できるのが特徴です。だからまったく未知を字を見ても、ある程度その意味が推測できるのが便利なところ… 弱点は、習得しないといけない字の数が殺人的に多いため、身につけるのが大変だというところでしょう。
で、表音表意文字は、その折衷型。
一般的に習得できる、話者の多い近代の言語だと、日本語は唯一の表音表意文字なんじゃないかなー?(調べてないのでわかりませんが) 発音を意味するひらがなという表意文字が50字、さらに表意文字である漢字が相当数、さらに、独特の使われかたをするイレギュラーな表意文字であるカタカナが50字。日本語は主にこれで構成されます。
どっちの特徴も併せ持ってる日本語だと、最低、ひらがなを習得すれば、文章を書くことは可能です。でも、これだけだととってもじゃないけど、十分に日本語の表記と読解が出来ない。実は日本語は発音が平易なんで、喋るようになるだけだったらあんまり難しくないらしいですが、読み書きをする段になると習得が一気に大変になるんだとか。
ちなみに、韓国語も元は漢字とハングルの二種類を使っている表音表意文字だったのですが、現在ではハングルのみでの表記に切り替えられているそうです。名前は漢字表記なのはまだ漢字を使ってたころの名残だとか。
ずいぶんと前置きが長くなりましたが、マヤ文字はそういう意味で、日本語と似た「表音表意文字」ってのが特徴なんですよ!!(笑
いくつかの絵を組み合わせた「神聖文字」っていう象形文字と、発音を意味する表音文字を組み合わせて書かれるのがマヤ文字の特徴です。そんで、その文字に「神」を意味するジャガーの偏が入ってるとそれが神の名だと分かったりする。読みにくい文字には「送り仮名」が付くこともあります。
で、今回のアイキャッチで出てた文字に、神性を意味するジャガー人の横顔が見分けられたので、5D‘sのモチーフはマヤ・アステカ文化だと確信したのでした。

で、メソアメリカ文化が下敷きってことは、ドラゴンのモチーフもある程度考察が出来る…と。

「ケツアルコアトル」は、ある程度有名なんじゃないかな? 南米だと広く信仰されていた竜神で、南米で神聖視されていた美しい小鳥である「ケツァル」の羽毛、それに、蛇を意味する「コアトル」をくっつけた、「翼のある蛇」という意味の神様であります。
ケツアルコアトルは虹のようにきらめく蛇の身体、緑色に光るケツァルの羽をもちあわせた非常にうつくしい竜で、空を飛ぶときの美しさは比類のないモノだったといわれております。で、同時に彼は温和で慈悲深い神でもあり、血の生贄を求めることが多い南米の神々のなかで唯一、人の犠牲を欲せず、ケツァルの羽、蝶々、そして蛇だけを供物として求めたといいます。
人間としての姿をとるときは、白い膚に黒髪(南米の住人は褐色の膚なので、これは異貌ってことになります)の男、あるいは褐色の膚をしたうつくしい若者の姿を取ったとか。そして、彼は病気の治療から法律、星の運行から暦を作る方法やトウモロコシの栽培方法、つまり… ありとあらゆる良い恵みを人々にもたらしたといわれております。
同時に、マヤ・アステカ文化は、正確で高度な天文知識と、それに基づいた精密な暦の存在によって知られております… ここらへんにより、最近のファンタジーに出てくるケツアルコアトルは、非常に「天体」と深い関係をもってるとみなされたりします。
ケツアルコアトルは、神話の中で何度か死亡していますが、そのとき、火葬にされた彼の遺骸から心臓が飛び出し、それが天に昇って金星になったといわれております。明けの明星は「トラウィスカルパンテクトリ」、宵の明星は「ショロトル」と呼ばれており、夜のはじまりに輝き、そして、夜の終わりにも光る金星は、死からの再生を意味していた… つまり、ケツアルコアトルは、再生と星をつかさどるドラゴンでもあったわけです。
同時に、ケツアルコアトルには「エエカトル(風の神)」、「セ・アカトル(夜明けの神)」という別称も持っていました。風を意味する鳥のくちばしをつけた仮面、ほら貝の断面をした星型の図形・胸飾りといった風のシンボルも彼の紋章です。
まあ、なんというか、「星」「風」「ドラゴン」「光の神」とこれだけそろえば、スターダストはきっとケツアルコアトルの親類だろうというこった!!(笑 ただ、蛇に長い翼をつけた姿っていうと、正直、レイドラのほうがケツアルコアトルっぽくもあるんですが…

ちなみに、ケツアルコアトルのライバルである、「テトスカリポカ」についても軽く記述。
テトスカリポカは「曇った鏡」や「黒曜石の鏡」という意味合いをもっており、滅びや死、さらに太陽と夜を象徴する神です。彼はジャガーの姿をした神であり、ドラゴンではないらしいんですが…
アステカでよく知られる、心臓をえぐりだして神にささげる血腥い神事は、このテトスカリポカにささげられたものだといわれております。これは旧大陸でもある時期までは存在していたタイプの供犠であり、いちばん洗練されていた時期においては、一人の若者を「王」として祭り、そして、テトスカリポカにささげるという形をとっておりました。
一人の美しくて強い若者、勇敢な戦士が選び出され、多くの栄光と権力を与えられた6年間の後、ピラミッドの頂上で心臓を抉り出されて殺され、テトスカリポカへとささげられる… というのが、その儀式です。
ただし、末期のアステカにおいてはコレは社会的な集団ヒステリー化し、多くの生贄を得るため、手当たり次第に異民族を侵略しては虐殺し、あふれるほどの血がささげられた、という恐ろしいエピソードもあります…
鉄をもっていなかったアステカにおいては、青銅と金だけが自由に錬成が可能な金属であり、一般的な刃物、そして、鏡などは黒曜石を用いて作られていました。だから、テトスカリポカは、黒曜石と血に彩られた黒と赤の神なわけですね。

ドラゴンって意味だと、あとは南米でめぼしいのは、キリスト教が入ってきた後に信仰された「カンヘル竜」くらいかなー。これはドラゴンと天使のあいのこみたいな存在で、初期の南米におけるキリスト教で信仰されていたそうです。

ちなみに、ケツァルコアトルはもっとも単純化されたときには、「縦の棒が長い十字」… つまり、十字架の紋章で表現されるそうです。
このあたりのモチーフが今後どういう風に生きてくるのかは知らん(笑 ただ、常に「星」のモチーフであらわされる遊星が、ケツァルコアトル=スターダストと関連付けられるにもかかわらず、ケツァルコアトルのモチーフカラーである「かがやくような翠」ではなく、赤と黒をイメージカラーにしているのは興味深い。
これは意図的な「ずらし」だと思ったほうがいいんだろうなー。

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