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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 11/15/08:30

拍手返信です。

*追記《その後》
以前うpったバッツ仕様のピアスについてなのですが、もしも通販とかで販売したらほしい方っていますかー?
気づいたらノリノリで材料を買い捲ってすごいあまってるんですよね…(´・ω・`) 家にたくさんあっても仕方が無いし、無料で友達にあげるという類のものでもないので、材料費+送料くらいで販売するのもテかな? と思いまして。
もしもソレをやるんだったら、「セシル仕様・双月のピアス」とか、「クラウド仕様・魔晄のピアス」とかも作れると思います。ちょっとムリムリでいいならのばらやティーダもいけるかな。(”海と太陽”モチーフと、”のばら”か…)
ちなみに魔晄入りのビーズ(危なそう)としては、うちに、私が以前から趣味で集めていた特殊なアンティークガラスのビーズがあるので、それを使えばいいかなと…あまり量が無いのですが自分で使い切れないくらいはあるのです。ブラックライトを当てると魔晄色に光ります。面白いですよー。
ピアスだけでなく、携帯ストラップとかかんざしも面白そうですね。あと《バッツホイホイ》も作ってみたい(w もしも希望があるようだったらやってみたいのですが、どうでしょうか。ご意見おまちしております
(追記終わり)


…みなさまのFFMIXへのご好意にわたしびっくりです!!
そんなこと言われるとホントにやっちゃいますよ。いいの?いいの?? というよりも、私は字しか書けないのでわれながら茨の道になりそうなのですが、それでもいいのならホンッとやってみたいです。

そして、まず喜びながらもビビってしまった(苦笑)拍手にお返事させていただきます~

「きみがだいすき」のデリカシーのないと言われたフリオニールがとてもらしくてほのぼのしました。>
デリカシーはきっと無いですよね、のばら。空気は読めるけどデリカシーの無い子。さすがどうて…げふんげふん。
やっぱり紛争地帯の育ちで女の子とまともにお付き合いしたことがないので、そういう女性に対する接し方とかが身につかなかったんだと思われます。女の子と育ったオニオン(リメイク設定ですが…)とは違うのですよ。でも、そういうところが彼の魅力だと思います。

はじめまして。いつもコッソリROMらせて頂いております。>
ありがとうございます…!!
通販、自分はイベントにサークルを出したことがほとんど無いので基本的に通販もしくはどこかに委託をお願いすることになっちゃう気がするのですが、そう言っていただけると元気が出ますよ~
あとキャラの設定はDFF準拠だと思います。じゃないとブラコンの月兄弟とかツンデレ親子とかが出せませんので。(DFFの魅力v)

前のGXの時のようにサポーター企画をされるなら、>
自分が言うか言うまいか迷っていたことをコメしてくだすって感動しました。どうせだったらサポーター企画はまたやってみたいですね! 一度やってあまりの楽しさに感動した記憶がありますので。
サポーター企画、というのは、同人誌の執筆中に定期的にSSを読んで感想を送っていただく「サポーターさん」を募集する、という企画でした。以前のジャンルで一回やったのですが書き手としては超うれしいものでした。ぜひまたやってみたいものです。

日記で話していらっしゃったFFパロ、ぜひ読んでみたいです!! >
おおお…
皆様、こういうのはお好きなのでしょうか。自分はシリーズファンとしては未熟な部分も多いのでご期待に添えるかわかりませんが、そう言っていただけるとうれしいです。

5と10はどう絡んでくるんでしょうか。気になります…!>
5の子と10の子は個人的に贔屓なので、贔屓された絡み方で…(笑
設定その他がややこしいため、わりときちんと準備してやらないと頭がこんがらがりそうなのですが、それはそれで面白そうです。設定副読本とかついた本を一回でいいから作ってみたかったのですよ(`・ω・´)




 あなたは知っていますか。
 月を。
 闇夜を照らす雪花石膏(アラバスター)のランプでなく、また、血に飢えて罪も無く獣たちを引き裂く狼たちの太陽でもない、もうひとつの月のことを。
 月は、在る。闇夜の空に在る。ときに実在の月に重なり合うようにして、ときに、淡やかな幻影としてもうひとつの月に重なるようにして。
 
 ええ、識(し)っていますもの。二つの月を見るものは少ない。狂人でもなければ野獣でもないのなら、なおのこと。
 それでも、もうひとつの月は常に在るのです。
 この大地へと異界の光を注ぎ、そして、狂おしい災禍を招き入れる美しい薔薇窓のように、私たちの上に。

 ……。



 はぁ、はぁ、はぁ。
 荒い息が、生い茂った潅木を掻き分け、這うようにして、暗い森を彷徨っていた。
 森は屍に満たされている。剣をもち無念に目を見開いた兵士、胸に抱いたままの赤子ごと矢に射抜かれた女、斧を持ち頭を割られた老爺。誰もすでに冷え切った死体となり、静まり返る森にたまさか響くものは、むせ返るような血の香りに誘われた烏どもの叫び声ばかり。さながら地獄。死神たちのぜいたくな晩餐。そのような中を、一人の子どもが……そう、まだほんの少年だ、頬にうぶげの残るような…… 獣のようにあえぎながら、這うようにして、荒く茂った木々の間を這い進んでいく。
 やがて少年は、壊れ、水のこぼれる水盤へとたどり着く。喉が渇ききっていた。震える指を伸ばし、水を掬おうとするけれど。
「ここも…… だめ……っ」
 少年は顔をゆがめ、こぶしを、水面へと打ちつけた。水が飛び散り、地面をぬらす。その水の表面が奇妙にてらてらと虹色を浮かべている。少年は、それに気づいたのだ。この水には毒が回っている。―――帝国の兵たちにより、水源へと投じられた毒が!
「う…う」
 喉が渇ききっていた。涙もとうに枯れていた。そばに倒れている死骸は彼の昔馴染みのものかもしれなかった。同じ村に暮らしていた遠い血縁のものかもしれなかった。だが、今はそんなことすら考えられない。水がほしい。水が。
 ふいに、ぎゃあ、と叫び声が聞こえる。少年は弾かれたように振り返った。それは、烏だった。倒れた少女の目玉をついばむ太った烏。眼下から伸びた神経束が喉に絡み、少しばかり翼をばたつかせる。少年の動きはほとんど獣だった。ギャア、と烏が甲高い悲鳴を上げ、蝿の群れのように死骸の山にたかっていた群れが、ひと時、騒然とする。
 震える指が鳥の首を折った。もぎ取った羽の付け根に歯を立てた。土臭く生臭い。だが、耐え難いその臭気と同時に、塩辛くあたたかいものが口の中に広がる。血潮。水。少年は夢中で、烏の血をすすった。死骸を食らった烏の血、それをさらにすすって、少年は、耐え難いその渇きを癒した。

 ―――みんな死んだ。
 ―――みんな殺された。帝国のやつらに。

 涙は、もはや、流れなかった。一滴の涙ですら惜しかった。彼は、己が生き延びねばならぬという宿命を悟っていた。すべての仲間たちの命が失われ、己は、そこから滴るものを啜って、たったひとり生き延びたのだ。ならば生きねばならない。血を啜り屍を喰らっても。今日という日に、彼の魂へと烙印のようにその宿命が刻み付けられた。たとえ誰が赦そうとしても、戦うことを忘れたなら、彼自身が彼を赦さない。
 野山を駆け、少年らしい褐色に焼けた頬を、口からこぼれた血潮が凄惨に彩った。少年はようやく顔を上げる。薄い色の目。灰色の髪。彼の手から汚らしい羽の塊と化した烏が落ちた。そして彼は、半ば陶然としたまま、いまだかつて見たことがなかったものを天に見た。
 月がある。
 雪花石膏の玉のような、丸い月が。懐かしく慕わしい月が。そしてその傍らに。
 もうひとつの月が、ある。
「…ふたつ…の、月…」
 聞いたことがあった。誰かが暖炉端で手仕事ながらに語ってくれるような昔語りの中に。この世界には、実は、もうひとつの月があるのだと。その月には魔法のものたちが住み、夢を見ながら夢を紡ぐものたちが暮らしているのだと。
 今まで一度も、はっきりと見分けたことの無かったもうひとつの月。それが、少年の双眸に今、くっきりと姿を見せている。
 それは青い。まるで澄んだ水に映った影のよう。淡く輝きを帯び、この上も無く清らかで、また美しい。もうひとつの月―――
 少年は、己の手のひらに、己の爪が食い込むのを感じた。たった一筋、まるで血のように、涙が頬を伝った。少年は己の命の限りを尽くして、その月を憎んだ。幻の月。もうひとつの月。魔導の力を持って王たちを狂わせ、戦をもたらし、彼の故郷と彼の全てであった人々を殺した月。
 少年は、断末魔のように、絶叫した。

「あ…… ああああ゛あ゛あ゛あ゛―――ッッ!!」



 ―――それは、この物語の、ほんのささいな始まりのひとつ。
 フリオニールという名の少年が月を憎み、長き戦いへと身を投じるほんのわずか前の、小さな物語だった。
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