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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 04/20/00:40

DM×GX 覇王編



「おれ、あんたとデュエルするのが夢だったんだ」
「あはは… なんか照れるなあ、そこまで言われると」
「だってさ、やっぱりデュエルする相手は強けりゃ強いほどたのしいだろ? 遊戯さん、あんた、世界でいちばん強いデュエリストだろ?」
「そ、そんなことないと思うけど。海馬くんや、城ノ内くんだっているんだし。強いデュエリストはいっぱいいるもの」
「うぅん?」
「どうしたの? えと、キミは」
「あ、忘れてた。おれ、遊城十代。十代って呼んでくれよな。えと… なんていうか、あんた、じゃなくって武藤さん、じゃなくって…」
「遊戯、でいいよ」
「遊戯、遊戯さん。あはは、遊戯さんって、普段はちょっと雰囲気ちがうんだな。でもさ、おれとほんとにデュエルするときには、【本気】になってくれるよな」
「え…!?」
「ガッチャ! 楽しいデュエルにしようぜ! じゃあな!」
「あ、じ、十代くん!」
「おい、どうしたんだよ、遊戯?」
「みんな…」
「なんか、ずいぶん熱心なお前のファンだったみたいじゃねえか。ずいぶん有名になりやがったなぁ、遊戯ィ!」
「そんなんじゃないよぉ! じゃなくって…!」
《あいつがどうかしたのか、相棒?》
「もう一人のボク… うん、なんでもない。たぶん気のせいだよね。ちょっと変な気分がしただけ」
《変な?》
「あはは、なんでもないっ。はやく行かないとね。開会式がはじまっちゃう」

(なんだか十代くんの影の中に、何かが見えた気がしたんだけど… ボクの気のせいだよね、きっと)

* * * *

「なんだと? リーグの参加者が、次々と意識不明になっているだと? どういう意味だ、磯野!」
「はっ… り、理由はわからないのですが、デュエルに敗北したデュエリストたちが、次々と意識を失って病院に運び込まれておりまして… 現在、何らかの事故、あるいは会場でのテロなども視野に入れて調査を続けておりますが…」
「対症療法か…」
「大会中止も視野に入れて動かざるを得ないかと」
「忌々しい話だ…! 俺は出る!」
「し、社長、何を」
「うるさい!あとの指示はモクバに従え。モクバの判断は俺の判断だと思え。すべてのスタッフに命令をいきわたらせろ!」

(次々と参加者が倒れているだと? …こんな話を認めたくはないが、またろくでもないオカルト話がかかわっているとでもいうのか…)

* * * *

「なんだか嫌な天気… 今、まだ3時なのに、どうしてこんなに真っ暗になるのかしら。それに夕焼けみたいな、変な天気」
「どうなってんだよ、くそっ。今日の大会は、ただのアトラクションじゃなかったのかよ!?」
《相棒…!》
「もう一人のボク、どうしたの!?」
《あれを見るんだ。あそこの雲間を》
「なに、あれ、…赤い、流星?」
「なんだそりゃあ! そんな話、テレビでもなんでも、聞いちゃいねえぞ!」

「…これは、闇のゲームだ」

「もう一人の遊戯? どういうことなの!?」
「オレにも分からない。だが、童美野町全体に、何か凄まじい異変が起こっているのは確かだ。今、ここでおこなわれたデュエルの全てが、闇のデュエルとなっている。そして、敗北したデュエリストは、魂を奪われて、封印されてしまう…」
「な、なんだよそれ! どうなってんだ。また、千年アイテムとかなんとか、そういうのがかかわってるとでもいうのかよ!?」
「…待て!」
「な、なんだよ、あの音!」
「行ってみよう!」

* * * *

「モクバ様! KC最深部に侵入者が…!」
「なんだって!? モニター回せ! 画像を!」
「そ、それが…」
(モニターに映し出される画像。デュエルディスクを装着した一人の少年)
「あいつ、誰だ? 丸腰じゃないか、あんな格好で…」
(彼が腕を掲げる。爆音。モニターにひらめく一瞬の爆炎、そして、暗転。ホワイトノイズ)
「!? なんだ、今のっ!」
「わかりません! ですが、侵入者は、さっきからああやって隔壁を破壊して、どんどん深部へと侵入していこうとしているんです…!」
「くそっ!」
「モクバ様!?」

* * * *

(炎が燃え盛る地下フロア。何重にも、金属のドームで保護されたケース)
「…やっと、見つけた」
「待て!」
「……何者だ」
「そいつはこっちの台詞だっ! お前、そのカードをいったいどうするつもりなんだよっ!」
「……」
「それは、むちゃくちゃ危険なカードなんだぜ! そいつは…!!」
「お前たちの言うことは、ずっと、同じか」
「…!?」
「だが、俺は、かつてのように無力ではない。…俺には、力がある。すべてを平伏させ、滅びつくす力が」
「お、まえ!?」
「目覚めろ… 《ユベル》」

「お前はデュエリストではない。ならば、命を奪う価値もない」
「生き延びて、そして、告げるがいい。我が名を」

「我が名は… 覇王」

* * * *

「ひどい、何これ!」
「こんなちいさなガキまで… 畜生、なんでこんなことになっちまったんだよ!」
《もう一人のボク…》
「ああ、相棒。こんな風にDMを悪用するヤツを見逃すわけには行かない… なんとかして、こんな事態を引き起こしている原因を、見つけ出さなければ」

「その必要はない」

「!?」
「お、お前… 十代!?」
「…違う」
「ッ!!」
「我が名は覇王。闇を統べるもの」
「…どういうつもりだ、覇王。こんなことをして、いったい、何が貴様の目的なんだ」
「俺の願いは唯一つ。…全ての決闘者たちが、己の魂と存在をかけて、お互いに争うこと」
「ふっざけんな! デュエルをなんだと思ってんだよ! 俺たちは、殺し合いなんかのためにデュエルをやってんじゃねぇ! そのくだらねえ根性、この城ノ内様が叩き潰してやる!」
「…俺に、戦いを挑むというのか」
「まて、城ノ内くん!」

「その挑戦、受けて立とう」

* * * *

「兄サマ…」
「モクバ! おのれ、誰がこのようなことを…!!」
「兄サマ、聞いて。あいつは、覇王は、…違うんだ、本当は、あいつは”覇王”なんかじゃないんだよ」
「なん、だと」
「調べたんだ、オレ… あいつはね、遊城十代は、あのカードの、”ユベル”の、本来の持ち主だったんだ…」

「あいつはね… ”ユベル”を、取り戻そうとしてる。そのために必要なのは、強い意志を持った魂。あいつは、そのために、すべてのデュエリストから魂を奪い取ろうとしているんだよ…!!」

* * * *

もう、何がなんだか…orz
十代(というか、覇王様とユベルを積んだ三期十代)は、初代DMだとあきらかに敵フラグが立ってるなっていう話。

・見た目はちょっと女の子ぽい、人畜無害な風の少年
・しかし、裏の人格は冷酷非道な存在
・過去にいろんな因縁を背負った結果、歪みを背負っている
・チート

そこらへんを踏まえてちょっと初代DMで十代が敵になるシナリオを考えて見たんですが、ごめん、いまいちうまく行かなかったみたいだorz(メガテンみたいになっちった…)

今年もうちはこんな感じで進行する予定です。まあ、どうぞよろしく(苦笑
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