薄暮都市

• 05/19/00:25

ご要望をいただいたので、同人誌通販の携帯電話からの申し込みをスタートしてみました。これでたぶんサイトから申し込みしていただける！はず！
こちらが旧来の通販の方式だったんですが、実験的にサイトに頼んでみたのがあだに成ったか(´・ω・`)　
本文サンプルもためしに掲載してみたのでよかったらどうぞ。

あと、最近うわさの某ウイルスについて、当サイトも検疫を行いました。
どうもパソコンにうとくてしっかりとチェックはできなかったんですが、感染してるらしい傾向は見られなかったですね…　まずはＩＥの最適化とジャバスクリプトoffで対応しておりますが、どうなることやら。
ただ、実はサイト閲覧で感染するウイルスが同人サイトで流行したこと自体は、これが初めてじゃないんですよ～、とおば、もといお姉さんは思い出しました。
あれはまだ私がテニプリとか無印遊戯王サイトをうろついていたころだから何年前かしら。サイトを見ることで感染するウイルスが大流行して、それこそ、あちこちのサイトが感染しまくって大騒ぎになったことがありました。でも当時も半月もしないうちに対応法がでまわって騒動が収束したと記憶しております。
警戒心をもつのは大切ですが、あちこちのサイトさんも対応をはじめたみたいだし、落ち着いていればなんとかなるかなー、とかなんとなく今は思ってます。



なんとなく気になってあちこちの古本屋をのぞくたびに探してたんですが、密林でのプレミア価格を見てなんか吹きました。私が見たとき８０００円とかだったよ……　【さよ教】かよと思う値上がりっぷり。
で、なんか急遽気になって図書館で借りて、読んでみました。小学生のころ読んでみてわかんねーと思った記憶があって敬遠していたのですが、今読んで完全理解。そして納得。

どう考えても子どもがよむ本ではありません、本当に(ｒｙ

でも作品そのものは非常に渋くて面白かったです。なんか陰惨で荒廃した世界観がいかにもＦＦ２という感じ。ライターさんがＦＦ２のシナリオ担当の方なので、たぶんこれが当時想定されていたＦＦ２の世界観のエッセンスだったんでしょうね。
そしてフリオニールがものすごく別人です。ＦＦ４ゴル兄とＤＦＦゴル兄と同じくらい別人。ＦＦ３ルーネスとＤＦＦオニオンよりも別人。誰だよこの血圧低そうなイケメン！！

ちなみに年齢は１８歳と明記されてました。ティナと同い年ですね。
とりあえず特徴を列記してみます。あと印象的な部分を引用してみます。
引用だけならいいよね…たぶん

　・幼少期に両親を失ったトラウマにより、感情を抑制する癖がついている。
作中でも「決して感情をあらわにすることが無い」「物静か」「大人しい」「冷静」と評価されている部分が多々。全体的に内省的かつ禁欲的なイメージです。
幼馴染のマリアと野生児である弟分のガイを連れて戦禍の世界を旅する中、着実にストッパー兼リーダーを果たす頼れる青年です。ただ故郷が壊滅したときや数々のすさまじい悲劇を眼にしても表情ひとつ変えない、泣くこともなければ怒ることもない、笑顔も作れない、とちょっと病的な印象もあります。
故郷が壊滅したとき、それでも、狩人のみならいとして〈タニアン〉という獣の中の一頭を捕らえることを「夢」だといい、気力を奮い起こそうとしているマリアに対応して。
　〈Ｐ６２〉
　「斑―――。斑模様のタニアン、生きてるかな」
　「さぁな」
　「生きてるといいな。生きてるといい！　ね、フリオニール」
　フリオニールは、懸命に笑顔を作ろうとしていた。
　笑顔を作って、少しでもマリアをはげましてあげようと思った。
　だが、笑みは脳の中で硬直して、表に出てくることはなかった。
今気付いたんですが、マリアの喋り方って歴代ＦＦヒロインの中だと、どっちかっつーとＰＳ時代に近いような…　若い女の子らしいというのか。

　・自制・自律を重視する
上に関連して、極端に自律するイメージがありますね。あと自分自身の感情をサーチするために、「痛み」を受けた場合は冷静にそれを観察する癖があるみたいでした。冷静さを失うことを嫌ってるイメージが近い。
作中より抜粋してみます。村の女の子から二つペアでつくった石斧の片割れをもらい、渓谷を潜り抜けて彼女に逢いにいくと結ばれる……という村の風習に反発しての一幕。受け取ると必ず相手の女の子への強い愛情と欲情を感じるというところに警戒してのマリアとのやりとり。
　(Ｐ４１～４２)
「ただ、幻覚を負けるのがいやなだけだ」
「あなたらしい」
「え？」
「憶えているでしょう？　〈毒の牙〉にやられた時のこと」
「あ、ああ」
　フリオニールは少しだけ照れたような笑顔を見せた。
　〈毒の牙〉というのは、地を這い、樹木の中に巣食う怪蛇だった。
　その牙にやられると、わずかの時が過ぎる間に全身の神経が犯されてしまうという猛毒をもっていた。
　フリオニールが、まだマリアたちの邸に引き取られたばかりの頃、彼は、その〈毒の牙〉にやられてしまったことがあった。
　すぐにマリアの父が、麻酔樹の葉を患部に押し当てて治療しようとしたが、フリオニールは麻酔樹の葉を嫌い、自ら、患部に小刀を突き立てて治療してくれと言い張った。
「あの時、あなたは―――」
　マリアが、すこしいたずらっぽくフリオニールを覗き込むようにして言った。
「父さんにこう言ったわ。麻酔樹の葉は要らない。自分の毒や痛みが、抜け出していくのを見ていたいんだって！」
　フリオニールはわずかに苦笑してみせた。
「ね、あなたは、変わってないわ」
「そうかも、しれん」



　・とても無口
喋りません。そして、たまに喋ると口調はライトさんばりに古めかしいです。
受け答えもたいていは「ああ」や「いや」の相槌だけで基本聞き役。あまつさえ親しい仲のマリアやレオンハルトと会話するとき以外は一人称が「私」だったりする。
　Ｐ１９３より抜粋
　「飛竜―――」
　「飛竜一族が滅びてしまうことは、人間たちにとってもかけがえのないことを失ってしまうことと同じだ。だからこそ、皇帝軍が蜂起したとき、まず第一に〈竜の騎士団〉が狙われたのだ」
　「さぁ、何処なのだ？　この私が〈白養の汁〉を取って来よう」

　・大人びた印象
作中だと、沈着冷静で大人しいため、本来の年齢から４・５歳は上に思える、と書かれていました。実際イメージとしてはセシルとタメかもっと上、という雰囲気でしたね。設定年齢は十代ですが、印象的には二十歳過ぎっぽい。

　・もてるのに奥手
同じ村の女の子たちに追い掛け回されてうんざりして、一人で森に篭って狩りをしてました。ただ幼馴染のマリアのことを最近女性として意識し始めている様子。ですが冒頭で洗脳された村の女の子にいきなり殺されそうになって危うく返り討ちにしたり、ヒルダ王女が輪姦されてボロボロになって戻ってきたり(マジです…)したのを迎えたりと、こんな環境じゃ女の子を相手にしてる暇もないのはちかたない、という感じ。

　・優秀なアーチャー。メインウエポンは弓
これはＤＦＦとも同じかも。ただ１０歳のころに初めて弓を持ち、現在は着実に獲物を追い詰め、こちらの居場所を気取られること無くしとめる静かな狩人にまで成長しております。吹き矢とかもつかってました。ウエポンマスターというあたりも同じ。

　・《夢》は《のばら》じゃない。
…当たり前です。ただ、小説版フリオの場合、「故郷の復讐をすること」が夢になったり、「行方不明になったレオンハルト」を探すことが夢になってみたり、彼の場合は《生きていくための目標》が《夢》と表現されているようですね。強いて言うならば闊達で無垢なマリアの振る舞いのなかに、《夢》を見出そうとしているようにも思えます。

このフリオがグリーンリバー声で喋ったら間違いなく本家フリオが鼻血を吹きます。…いやなんかおかしいと思うけどそうなんだよ！！
ＦＦ２世界の陰惨さを一心に背負いながら、それを強靭な自制心と弓を引く強い腕に押し込め、闇と血膿の匂いをかすかにまとった静かな狩人。そんで光の見えない世界のなかでは、無垢さや希望を象徴するのはヒロインであるマリアのほうです。ガイはほとんど獣同然の野生児ですがフリオには忠実で、どちらかというとハンターと猟犬のような絆でむすばれている。
あと、小説版フリオは、あまり人と会話をしない分、飛竜や他の野生動物とかと意思を交わす力をもっているみたいですね。能力というよりも「なんとなく」というレベルですけれども。
とにかく、ひたすら内省的で禁欲的な雰囲気のお人です。ただ本質はやっぱりフリオなのか、戦士として一本の筋が通ったタイプは尊敬し認める、逆に屈託のない無垢さ明るさというものに憧れと庇護の気持ちをいだく、というあたりは同じような気がする…マリアに対してだけじゃなくて、憎めない小悪党の盗賊ポールに対してもなんか気を許していたあたりそんな気がする。

……アナザーフリオってイメージぜんぜん出来なかったんですが、なんか、小説版フリオがアナザーだったらそれはそれでいい気がしてきます。
無口で淡々としていて感情の起伏を失っていて、それでいて本質はやっぱりフリオでもある。でも別人。
小説版ＦＦ２である【夢魔の迷宮】自体は、とりあえず図書館とかで探すとてっとりばやく見つかるみたいですねー。検索サービスのある自治体とかだとすぐ見つかるんでは？　残念ながら一昔前なら楽勝だったブックオフは現在全滅状態です(´・ω・`)
でもフリオ好きさんにはお勧めだという気もする。陰惨で痛ましい世界観が受け入れられる方なら、探してみる価値はあるかも

• 05/19/01:52
• DDFF
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