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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 03/29/06:43

何故か戦国オリジナル妄想


最近の戦国関係ムック本の充実っぷりは異常。
そしてイケメン率も異常。
…何を意識しているのか分かりすぎだよ!!

ところで戦国時代といって思い出したのですが、二次創作ではないリアル戦国時代で私の最愛ツートップなキャラは、『妖人』松永久秀と、『剣豪将軍』足利義輝です。


松永久秀についてはそれなりに語ってますね。「主君を裏切る」「大仏を焼く」「将軍を殺す」の三悪を成し遂げたとして信長にまで感嘆されたという戦国の梟雄にして、茶や連歌をたしなむ風流人として知られていたという謎の人物です。出自も謎だし死に際も派手。戦国時代の梟雄としてある意味知られています。『蝮の』道三と旧知の仲だったという説もあるらしい。
そして、こっちはちょっとマイナーな気もする足利義輝。室町幕府13代将軍にして、「もっとも多くの人を斬った将軍」として知られる無類の剣聖です。
なにせ、下克上が当たり前になっていた戦国時代、幕府の権威など失墜しまくるのもいいところだった時代、足利義輝の政治的な働きは「将軍としては精一杯に頑張った」というレベルにとどまっています。なにしろ同時代に上杉謙信、織田信長、武田晴信(信玄)、大友宗麟とそうそうたる面子が並んでいるんだからどうしようもない。しかも当時の京都付近は三好長慶にがっちり抑えられていたのだから…ねぇ…
でも、義輝の名を今に知らしめるのは、そんな戦国時代の悩める将軍としての姿ではなく、歴代の『征夷大将軍』最強と謳われるその剣豪っぷりです。
なにしろ、戦国時代当時でも名剣とよばれる剣の収集家として知られ、本人も伝説の剣聖塚原卜伝の師事の元、奥義である「一の太刀」を伝授されたと呼ばれる剣豪です。
そして、鎌倉から江戸にかけての将軍の中で最強と謳われる理由ともなったのは、そのあまりに壮絶な散りっぷり。
三好三人衆、さらに松永久秀から御所を攻め込まれた義輝は、「どんな名刀であっても使わなければ意味が無い」といい、もっているだけの名刀をすべて畳に並べ、攻め込む兵を斬って斬って切りまくったと伝えられております。
刃こぼれをした刀はどんどん使い捨て、斬り捨てた兵の数は一説には100人斬りに達したとも。最終的にはあまりの劣勢に衆寡敵せず、最後は三好勢によって殺害されたと伝えられておりますが、その凄まじさはルイス・フロイスの『日本史』にも記録されているほどでした。
無数の名剣を周囲につきたて、襲い掛かる兵を斬りまくる… まさに『アンリミテッド・ブレイド・ワークス』の世界。おめぇーはアーチャーか。
将軍という身分だったからこそ後世に名を残したとはいえど、もしも一介の兵だったなら、あるいは稀代の剣豪として知られたかもしれない…と思うとなんとも数奇な人生を送ったお方であります。

ところで、久秀と義輝って、完全に「不倶戴天の敵」としか言いようが無いスタンスなんですが、『乱世の奸悪』と『戦国の将軍』という意味で対比される感じがなんとも面白いと思ってます。
そもそも何処から沸いて出たのか分からない久秀と、室町幕府13代将軍っていう生粋っぷりの義輝ですからね。そして片方は奸智でのし上がって戦国を制そうとし、もう片方は形骸と化した将軍の座の中で剣豪の道を究めようとした。どこまでも対照的な二人です。

ちなみに、「妖人」として知られる松永久秀ですが、その家臣団の中には不思議なほど敬虔なキリシタンが多いです。
甥にあたる内藤如安、さらには黒田ジュスト、内藤ジュリアなど、敬虔なキリシタンとして後の世も信仰を捨てず、とうとう江戸時代になって国外追放の憂き目を見た…などという面子がそろっているあたり、家臣団の連中は本気でキリスト教に帰依していたのだろうなぁ。ありとあらゆる道義をあざ笑った久秀の近親だと思うと不思議な感じです。
そのうえ松永久秀は敵どころか身内にたいしても残忍の限りを尽くしたといわれながらも、現在でも奈良の信貴山城付近では善政を敷いた良君として親愛の念を集めているとも言われます。

…ウラド・ツェペシュあたりと絡めて、実はヴァンパイアだった松永久秀、というあたりで戦国伝奇が書きたい。
最期茶釜に爆薬つめて爆死を選んだのも、死体を残しておくと杭を打たれたり河に流されたり、「トドメ」を刺されちゃうからだとか捏造したい。
家臣団にやたらとキリシタンが増えたのも、ヴァンパイアになってしまった己の身を憂えて、イエス・キリストに帰依することでなんとかその身を救われたい、という思いの表れだったとか書いてみたい。
敬虔なキリスト教徒の吸血鬼ってのはある意味定石ですからねー。そもそも吸血鬼の始祖はアダムの最初の妻リリスだとか人類初の殺人者カインだとかいろいろ言われますが、もう一つの説として、キリストによって復活させられた義の人ラザロが始まりだったという説もあるのです。
西洋から流れ込んださまざまなものに興味を示した信長が、松永久秀の裏切りを二度まで許したというのも、「南蛮渡りの不死の悪疫」を面白がったから、とかね。

…まぁ、とまれ、最近は手に入りやすい戦国資料が増えていて、なかなか妄想のしがいもあるのですよ。
でも中々戦国派生作品に出てきてくれないんですよねぇ、剣豪将軍…こんなにカッコいいのに。もっと目立てばいいのに。ボンバーマン久秀はすでに目立っているから別にいいのですが(w

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