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薄暮都市

同人・女性向けの話題専用のブログ ジャンルはよろず。遊戯王・DFF・バサラなど。 ときどき、アイマスや東方などの話も混じりますのでご了承の程を。

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  • 05/10/15:17

かぜ ひいた


明日デートだったのに(´・ω・`)

ところで小説がかけません。
今、一番やばいのは、同人誌で出したスコバツ本の後編。締め切り迫ってるのにぜんぜんかけない。というか、まったく見えてこない。まさに五里夢中。
最終的には夏あわせをあきらめる可能性も出てきました。ごめんなさいorz

なにか、小説がものすごくへたになった気がする。ふと自分の書いたものを見直して愕然とする今日この頃。
なんか気付くとすごい複文とか書いてるんだ…!! 一文の中に同じ表現が二つも出てきたりしてもう、泣きたい。ぜんぜん練習をしていなかったから基礎体力が落ちているんだと思います。

小説的基礎体力のうちわけ
体力=完成力
筋力=構成力(段落レベル)
柔軟性=文章感覚
瞬発力=語彙力

小説的体力ってのも身体能力と同じである程度は生まれつき(と、普段の生活態度)によると思うのですが、ある程度よりも先にいったら、とにかくトレーニングやってないと話にならない。
私は千本ノック並みに頭が古い人間なので、むさぼるように小説力が欲しかった頃は、「文豪の小説を筆写」とかいうマゾいことをやってました。ちなみにテキストは飛博隆先生とか。冒頭あたりほぼ暗記してるもんなぁ…
完成力はもう、ともかく長さの決まった小説を「完結!」させるしかない。文章感覚は実は携帯メールがすごくいい。語彙力は本を読むことと辞書を引くこと。文章感覚は…やっぱ筆写かな…
あとは書いたものに赤ペンをいれて直すことですが、ぶっちゃけ今それをやったら心が折れると思う(´・ω・`)

寝る前にちょっとだけ、練習っぽいことをやってみたいと思います。まじめに文章を書いて、明日、これを直してみよう。といっても題材が無いという罠。

 




何故って今日読んでた本が、『赤頭巾は森を抜けて』と、『人狼変身譚』だったからなんですけどね。
WoDパロのスコールの『変身』をためしに書いてみます。外から見た変身と中から見た返信。

(スコール視点)
 冷たい水へと身を投じる感覚に、似ているのだと思う。
 冷静で臆病な『ひと』の心を持ったままでは、とうてい超える決心のつかない分水嶺がそこにある。だが、今はそのようなことを言っている場合ではないことが分かっていた。手袋が内側から音を立てて裂けた。彼は、かろうじて、唸るようにしてジャケットを脱ぎ捨てた。ひとの形を持ったままで居られるのは、そこまでだった。
 骨が逆の方向へとひしがれる。どう、と前にのめると、ばねのような筋肉が身体をささえる。硬いアスファルトを踏みつける天鵞布のようなあしうら。彼は、爪を立てて、身体から服の残滓を払い落とした。背筋から長い尾の先端まで、太い四肢から爪の先にまで、血潮がみなぎる。眼を開く。夜は闇を意味しない。夜を走る獣の王の目に、月は、白昼の太陽さながらの明るさと見える。
 そう――― ここは、真昼だ。
 大地を踏みしめる四肢にも、総身にみなぎったしなやかさにも、もはや惨めに赤剥けた生き物の怯懦はない。彼は逞しい背をうねらせ、琥珀のたてがみを揺らし、天を仰いだ。牙は白く月光を弾いた。咆哮は角笛を鳴らすように夜を揺らした。その威容に、数瞬前までそこにいた少年の面影は無い。彼はもはや、獅子以外の何者でもない。

(誰かさん視点)
 銀が、まるで場違いに澄んだ音を立てた。スコールが唸りながら革のジャケットを脱ぎ捨てる。内側から手袋が裂ける。彼は、呆然と見ていることしかできない。現実感が薄い殻のように剥離していく。目の前で起きていることが信じられない。
 どう、と前にのめった手が、アスファルトに爪を立てた。小さなナイフほどもある鉤爪が土を掴んだ。煩げに、やぶれた服の残滓をはらいおとす。その向こうから現れるのは琥珀さながらの美しい毛並み。
 その身体は、およそ二周りほども膨れ上がったようだった。そのような不自然な変身の異様さを、前脚を伸ばし、鞭のような尾を揺らす、ほんの一しぐさだけで打ち消してしまう。そう、そこに立っているものはもはや人ではありえない。黄金の外套のようにたてがみを纏い、たくましい肉食獣の肉体の隅々にまで、猫族しか持ちうることの出来ない優雅さをみなぎらせた獣。
 そこに、一頭の若い獅子がいた。
 ”スコール”は、月光を総身に受けて、喉をのけぞらせ、咆哮する。空気がびりびりと振動する。それが、スイッチだった。琥珀と麦、黄金と飴色。うつくしい毛並みに全ての色を纏った獅子が、こちらへと振りかえる。肩から背にかけて纏ったたてがみの豪奢さ。無造作にもつれた黄金の間から、彼が、こちらを見る。
 双眸は青かった。自然のままの”獅子”には、ほとんど例がないことだった。
「スコール……?」
 獅子は、ゆったりとうなずいた。双眸はふたつぶの瑠璃。スコール・レオンハートがそう生まれついたままの色をしていた。
 

相手だれだろう?
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