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そう、名づけた物語 【R-Typeシリーズ】
【PROUD OF YOU】(初音ミクver)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2543312
エーテルの波を越えて
星の海を渡っていこう
そこにはあきれるほどの
まだ見たことのないものが
ちらばっているはずさ
光を追い越し 時間を翔んで
いつまでも どこまでも
【ヲヤスミ、ケダモノ】
「夏の夕暮れ
やさしく迎えてくれるのは
海鳥達だけなのか?」
―回収されたボイスレコーダーより―
アイレム発売の名作STG、【R-TYPE】シリーズより。
同シリーズは有機的で背徳的なグラフィックデザイン、欝にも程がある救い用のない世界観、そして、叙情的で美しい言葉に定評があります。
以前からR-TYPEが好きでいろんな関連動画を見てたんですけど、なんか、このキーワードがちょっとDFFとも合わない? と思って拾ってきました。
【ヲヤスミ、ケダモノ】はバッツっぽい。【夏の夕暮れ】はティーダっぽい。ただティーダが【夏の夕暮れ】しちゃったらマジで泣けますけどさ。
【R-TYPE】シリーズは、謎の有機生命体【バイド】の脅威にさらされた人類圏を守るために戦う特殊な戦闘機、Rシリーズを主人公としたSTGシリーズ。Rシリーズは【フォース】と呼ばれる特殊な機構を搭載しており、通常攻撃の聞かないバイドに対して唯一戦うことが出来る最後の希望。
ただ、Rシリーズの中で、生きて地球に帰還できた機体は無い…ほとんど無い…
バイドは次元のハザマから現れた存在で、いったい何者なのか、なんの目的を持っているのか、全てが不明の存在です。ただ唯一分かっているのは、バイドの身体を構成する物質は、ほとんど人類と同一だということ。なんと遺伝子レベルになるとほぼ人類と見分けがつかぬほどの共通性を持つということ。
そしてRシリーズは、そのバイドを解析することによって生み出された、いわば、【抗体】ともいえる存在なのです。
R戦闘機の中には、極限まで性能を高めるため、パイロットを内部に一体化してしまっている機体もあります。肉体改造を施されてしまったパイロットもいる。けれど彼らは深く深くバイドの巣の奥にまで入り込み、時に、そこに真実を見出すこととなります。
【夏の夕暮れ】はR-ファイナルのエンディングの一つで、バイドの懐のもっとも深くまで入り込んだ末、帰還を果たすことになる一機を扱ったストーリーとなります。
ラストでの衝撃が泣ける。というかもうどうしようもない。
最初のR-TYPE、【R-9(通称:アローヘッド)】の元となったのは、地球圏へと漂着し、撃墜された一体のバイドでした。
その体組織を解析することによって、「バイドを持ってバイドを制する」戦闘機、R-TYPEが生み出されたのです。
ですが、その「最初のバイド」は一体どこからやってきたのか?
R-TYEPファイナルのエンディング、【夏の夕暮れ】では、その答えを見ることになります。
最初のバイド襲撃から数十年…
バイドの巣の最奥へと入り込んだR戦闘機は、そこで、バイドたちの生まれてくる原因と、場所をと目にすることになります。
その答えは「R戦闘機」。バイドを追って深く次元の懐へと入り込んだR戦闘機…つまり人間…が、異形の姿へと変化したものが、バイドだったのです。
記憶も思考も薄れ往く中で、真実を知ったR戦闘機は、時空を越えて地球への帰還を試みます。ですが、地球へと帰り着いた彼を出迎えた仲間たちは、いっせいに彼への攻撃をスタートします。
見覚えのある場所、見覚えのある仲間たち。
いったいどうして?
仲間であるはずのR戦闘機を撃墜し、必死に地球を目指す彼には、もう、自分の今の姿は見えていませんでした。
バイドの真実に触れ、バイドたちを知ってしまった彼は、もはや人間ではなくなっていました。彼はバイドへと成り果てていたのです。
地球へとたどり着いた彼は、誰からも受けいられることはなく、ただ、あてどなく海の彼方へと飛翔を続けます。
海鳥の声が聞こえ、永遠に終わらない夏の夕暮れが、あたたかな黄金色にきらめく…
バイド化してしまったR戦闘機には、地球の光は【夕暮れ】としてしか認識されなくなっていた、というのが定説になってるみたいです。感覚器官が人間とは違うからね。もはや永遠に暮れることもなく明けることもない夕暮れだけが、彼の帰り着くことができる場所だったのです。
ちなみに、【PROUD OF YOU】の歌詞を確認したら妙にティーダぽくてヘンな汁が出そうになりました。
こんなシンクロはいらねええええ
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND17102/index.html
そしてばっちゅさんにはエーテル感知型の自律戦闘機が似合いますよね。
ようするにR戦闘機のことですが。そしてこの場合のエーテルはMP回復のためのアイテムではない。
エーテル感知型ってのは理屈がいろいろ難しいのですが、宇宙空間を何らかの物質(これがエーテル)で充たされた空間として感じることができる機体ってことです。
基本人間はレーザーってものを見たらそのときにはあたっちゃってます。(当たり前だ、聞こえた瞬間に音が鼓膜にぶつかってるのと同じだし)
でも、「光それ自体よりも先に振動し、光の進む方角を知らせる」と仮定される物質、エーテルの動きを感知できるものがいるとしたら、光速よりも早く相手の動きを察知できることになる。
そして、人間の判断速度ってのは、神経を電気信号が伝達する早さによってある程度反応スピードが決まってしまっているのですが、自律型の戦闘機…ようするに自前でモノを考えて判断を出来るって意味ですが…だったら、エーテルの動きを感じたときの反応速度で動くこともできる。
真空の宇宙も、彼にとってはエーテルの波が続く広い広い海原と感じられる。そこを吹き渡る風は、星よりも、時間よりも遠くから吹いてくる。
過酷な、孤独な戦いの中でも、エーテルの波の向こうを思う心は消えない。
そして最後の戦いを前にして、彼はパイロットに向かって言うのですよ。
「お前とだったら、どこまでも、どこまでも、行ける気がするよ」
「エーテルの波を超えて、星の海の向こうまででもさ!」
「きっと、見たことの無いものが、あきれるくらいたくさん、あふれかえっているはずだぜ」
「なぁ、おれと一緒に、行こう」
「どこまでも、いつまでも……」
うん。
R戦闘機で自律型なバッツさん(元人間)と、パイロットのスコールさんの話が書いてみたいですね(まがお)
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