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デッキ萌え、の話
私はそもそもはTCGプレイヤーじゃありません。TRPGプレイヤーです。
無印をご存知の方なら断片的にご存知だと思われるゲーム、TRPG。《テーブルトークロールプレイングゲーム》の略で、TCGとは親戚関係…… ていうか、TCGの叔父? あたりの関係にいるゲームです。
ルールにのっとって紙の上でキャラクターデータを作成し、それのキャラクターを口頭で《演じる》ことによって遊ぶゲーム。つまりはオンラインRPGともちょっと似てるのですが、あっちはあそんだことがないので差は分からな……(死)
まあ、明確に特徴的な部分は、シナリオはすべて、全ての物語進行およびNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)の運営を司るGMによって進行されるという部分です。その他の参加者はプレイヤーとなり、PC(プレイヤー・キャラクター)と呼ばれる自分の分身を操ることになります。
そして、遊戯王を読んでいるだけだと大いに誤解されるポイントを一つ!(笑) TRPGは基本的には《勝ち負け》の存在しないゲームです。強いて言えば、『セッション』と呼ばれる一回のプレイの中で、いかに活躍したかというのがPLの勝ち負けを決めるでしょうし、PLを燃え上がらせ、盛り上がらせることが出来たか否かでGMの勝ち負けが決定する、といってもいいでしょう。
とはいえ、簡単に勝っちゃうくらい弱い敵じゃ面白くない、ってね!
TRPGにおける敵キャラクターはGMが作成するため、基本、どんだけ無茶なスペックでも可能なんですが、基本的には、PLが死力を尽くして戦い、全弾を打ちつくしてやっと勝てるくらいが楽しいと思います。私は基本PLしかやらない人間なのですが、そういうバトルのほうが面白い。仲間たちと協力し、それぞれの出来ることを一生懸命考えて、やっと勝てる。そういう戦闘のほうが絶対に楽しい。
で、最近私がよく遊んでるシステムは、『ダブルクロス』及び『ブレイド・オブ・アルカナ』の二本。双方、FEARと呼ばれる、現在、最もメジャーな会社から出されているシステムです。
『戦闘偏重でバランスがよろしくない』と、古くからのプレイヤーからはいまいち評判がよくないこともあるシステムですが、『偏重している』といわれているだけあって戦闘の華やかさ、面白さはかなりのものです。かつ、システムがシンプルですが、手札がとにかくたくさん用意されているので、作れるキャラクターの幅もたいしたものです。
『DX』は、オーヴァードと呼ばれる超能力者たちを主人公にした現代モノ、『BofA』は聖痕者と呼ばれる英雄を主人公にした中世ファンタジー、と世界観は違いますが、システムはかなり似通ってます。
すなわち、『2~3個の系統から好きな系統を選択し、そこから技能を選ぶことによって、キャラクターを作成する』ということ。
その系統は、『DX』だと8つのシンドローム、『BofA』だと22のアルカナ(その名のとおりタロットにちなんでいます)から選ぶのですが、この段階で、すでにキャラクターの傾向はある程度決定します。補助に向くキャラを作るか、接近して殴るか、遠くから撃つか、複数を相手にするか、火力を重視するか、防御力を重視するか。
そして、このシステムに双方導入されているのが、それぞれ『ジャーム化』『殺戮者(マローダー)堕ち』と呼ばれる、キャラクターの没収システムです。
技能を使用すると、それぞれ、DXでは『侵食率』、BofAだと『DP』と呼ばれるポイントが溜まっていきます。演出的にはそれは負の感情、みたいなもので、一回のセッションが終わったときに所定の判定をし、ポイントが一定値を超えてしまっていると、キャラクターはそれぞれ、闇への誘惑へ囚われて、NPCとしてGMに没収されてしまいます。
……さあーて、ここでやっと出てくる遊戯王の話(笑) なのですが。
私は三期から見ているせいか、どうにも、今の展開が、FEARゲーみたいだなぁ、と思わずにはいられないのですよっ。
そもそも、手持ちのエフェクトを組み合わせて敵へと攻撃する、というFEARゲーのシステムそのものがなんとなくDMっぽい。攻撃に適したエフェクトをベースに、そこに『命中力を上げる』『火力を上げる』『敵の防御力を貫通する』などというエフェクトを次々と重ねていきます。発動できるタイミングというのもエフェクトによって違い、そこを見計らわないと、敵の手で一気に全て無力化、なんていう哀しい結果にもなりかねない。そして、何よりも、積み込みすぎたコンボは成功率が落ちるし、あんまり代償が高すぎると、『勝負には勝ったけどキャラクターが堕ちた』なんていう哀しい結果になってしまう。
ええーと、彼の覇王編一連の流れなんて、私には、「うわあ、FEARゲーのキャンペーンみたい」って感じなのですけどね?(笑
十代が仲間を失ったことにより、代償を大量に支払いすぎて、結果、ジャーム化もしくはマローダー堕ち。
NPCとして没収されて『覇王』として再登場。そこへジムが『賢者の石』もしくは『奇跡:封印(逆位置)』を使用して命と引き換えに十代をPCへと復帰させる。
FERAゲーには特徴的なものとして、PC同士の感情をあらわすものがあり、DXでは『ロイス』、BofAでは『因果律』と呼ばれるものがあります。ようするに誰彼にかんしてどう思っている、精神的に絆や執着を感じている、というもので、これがたくさんあればキャラクターはジャーム化しにくい(DXの場合)。
しかし、ロイスというのは『人と人との絆』を意味するものなので、相手に対して失望した、あるいは相手が死んでしまった、などという場合は、自動的に消滅してしまいます。(正確には『タイタス』と呼ばれる別の要素に変化するのですが……)
シナリオ中で大量のロイスを失った場合、キャラクターは、まず、『還ってくる』ことができなくなります。ラストで侵食率を計算して引き下げるときにはロイスの数が関係してくるからです。つまり、シナリオ中でたくさん戦い、侵食率が大量に上昇し、しかもロイスを殆ど失っている、という場合、そのキャラクターはもうダメ(苦笑)
しかもロイスはスロットの数が決まっていて、最高で9つまでしか取れません。その場合、十代だったらどうなってたか。
「あー、ロイスが5つもタイタス化したあ! ブロンのせいでヨハンが死んだって思ったことはヨハンまでタイタス化したっ。十代の残りのロイススロットはいくつだよ!? 3つ!? ダメじゃんこんだけ戦ってるんだったら
、侵食率で絶対に堕ちるって!!」
……とか思いながら覇王編を見ていた昔の私。
ま、TRPGにおいてはパーティそのものがひとつのデッキみたいなもんなので、一人がなんでもかんでも出来る必要はないんですけどね。分業がうまく行っているパーティほど強いというのもまた真理です。
そこがTCGと違うのですが、しかし、そういう関係があるために、デュエルを見ているとTRPGの戦闘をみているようでやたらと燃えます(笑)
力押しでひたすら叩き込み続けるデッキというのも面白いし、墓地にガンガン送って特殊効果というのもイイ。自分のLPを削りながら戦うマゾデッキ(笑) というのも、自分がもしもPCとして使っていたら…… と考えると、非常に楽しいものです。
そういう意味ですごく好きだったのは一期のサンダーのファンデッキだったんだけどなぁ。『LP0のモンスターのみでデッキを構成』なんてむちゃくちゃ燃えます。だって、おもしろいじゃん!?
―――まあ、ここまで語っといてナンなんですが、私はあんまり戦闘は強くないんですけどね。
でも、現在参加しているキャンペーン(ドラマ形式で同じキャラクターを使って長い話を遊ぶこと)だと、自分の身体を自動人形に改造した格闘家の女従者をやっています。行方不明になった主人を探し、残り少ない寿命を押して、はるか辺境の地へ赴いた…… ていうとなんかヘルカイザーみたいだな。
スペックは自分でもイヤになるくらいへたくそ(苦笑)なのですが、自分のHPを代償として支払いながら戦い続ける、身体を変形させて攻撃力をUPする、格闘家としての能力で敵の防御力を無視する、なんていうことは可能です。基本的には騎士の宿命を持っているため守備力が非常に高いキャラクターと背中を預けあい、お互いをかばいながら、魔法使いキャラの援護を受けつつ戦うのが基本スタイルです。
前回のセッションだと、かわいがっていた年下の魔法使いキャラの女の子が、『殺戮者(マローダー)堕ち』をしてGMに没収されてしまいました。GMにとっても予想外の事態だったようです。
次回以降あの子が敵になって出てくんのかなあ、そしたらまともに剣を向けられる自信がないなあ…… などと思いながら、25日にはセッションです。楽しみ~。
そういう風に考えると、GXキャラってFEAR的にはどういう感じなんだろ……
ファンタジーベースの『BofA』で考えるか、超能力モノの『DX』で考えるかでかなり違いますけれども、うーん。
でも、確定なのは、ヘルカイザーは確実に代償の死ぬほど高いエフェクトを取り巻くって、毎回毎回、「お前絶対に堕ちる!」というところまで行きまくってるだろうということです(笑 火力が高いエフェクトほど代償もキツくて、前線で戦ってると堕ちやすいというのはFEARゲー共通。事故(ファンブル)率も当然高くなります。
まーアレか、『エフェクトス=アクシス=オービス』ってところ? ……前回マローダー堕ちした子とまったく同じだなあ。どうなるんだろう。
とまれ、TRPGプレイヤーの呟きでした。
デュエルは燃える! という話です(笑
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