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なんか二十代をみて思ったんだぜ
すごく懐かしいものを思いだしました。
”一体、獣でも人間でも、もとは何か他(ほか)のものだったんだろう。”
”初めはそれを憶えているが、次第に忘れて了い、初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか?”
”いや、そんな事はどうでもいい。己の中の人間の心がすっかり消えて了えば、恐らく、その方が、己はしあわせになれるだろう。”
”だのに、己の中の人間は、その事を、この上なく恐しく感じているのだ。”
”ああ、全く、どんなに、恐しく、哀(かな)しく、切なく思っているだろう! 己が人間だった記憶のなくなることを。”
”この気持は誰にも分らない。誰にも分らない。己と同じ身の上に成った者でなければ。”
《山月記》 中島敦
もしも二十代がこんな独白をしてたら、私は泣いてしまいます。
でも、もしかしたらあの子は自分の性で人間じゃなくなっちゃったのかにゃー… だとしたらそれは傲慢のこころじゃなくて、怯懦のこころゆえなのでしょうが、それにしても切ない。(涙
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